大海原の小さな光

ドゴルドの作り出した新たな怪人ヤナサンタは、クリスマスプレゼントを願った子供たちを調べ希望の品と似て非なるプレゼントを贈りつけることで怒りを集め、その怒りのエネルギーでデーボスのクローンを生み出す。既に偽プレゼントは世界中の国にばら撒かれており、世界各地にクローンデーボスが現れる。そんな感じで話のスケールが実にでかい。地球全土をまたにかける攻撃、敵はデーボス、しかも沢山出てくるクローンなのに前回戦ったときより強いという理不尽。かねてより過度に盛り上がる展開が何度もあり、この時期に何をやるのかと思われたこの作品ですが予想を裏切りつつ期待を裏切らない素晴らしい展開です。

ところで世界各地にちゃんと時差があって感心した。が、直後にキョウリュウジャー各人があっという間に現場についてガッカリした。時差をちゃんと考えているのに、移動時間を考えていないとひどくガッカリする。こういうところはちゃんとして欲しいものだ。


さておき。大量の敵を相手に戦力を分ける羽目になったキョウリュウジャー。どう見ても戦力を分割しすぎで危ないと思っていたが、やはりこれは罠であった。そうしてレッドを単独にして倒す策略だったのだ。キョウリュウジャーからすれば一般の被害を減らすべく戦力を割かないわけにはいかないわけで、初歩的だが上手い手である。

そんな結構な頭のきれを見せるドゴルドであるが、どうも行動がエンドルフに近づいているようで。乗っ取った筈が乗っ取られていた、みたいなことでしょうかね。と思ったら、予告を見るにエンドルフは次回で戻ってきそうだが果たしてどうなるかな。ドゴルド本人は、キングの父の肉体を乗っ取ることで未だかつて無い最強になり下克上を企むつもりらしいが。