境界の彼方 第１１話「黒の世界」

本体の出現。

神原から切り離された“境界の彼方”本体やら、今まで通信越しにか出てこなかった神原母やらが相次いで直接出てきて、いかにも大詰めの雰囲気を出したんだなという感じに満ち溢れております。しかし私としては、おそらくは盛り上げようとしているのだろうそういった展開を見るごとにやる気がだだ下がりになるばかりですよ。


やはりと言うべきか、栗山は蘇ったというか生きていた。この一点によって心底がっかりだよ。私が褒める理由がほぼ無くなった。二つのうち一方しか生き残れない、みたいな究極の選択状況でそれを嘆き葛藤するのはともかく、そこから選択そのものを無にしてしまうようなのは本当に嫌いだ。この作品の場合正確に言えば、境界の彼方をほうっておけば世界が滅びるとか何とかで、境界の彼方を倒せば神原が死んで、神原を生かせるようなやり方では栗山が死ぬという三択だが、境界の彼方を生かして全滅は論外なので、やはり実質二択である。その二択という話を破るな。

大体、境界の彼方によって世界が滅びるんだのなんだのという言い回しもイラつく。また、“世界”という言葉が安っぽい作品だよ。確かにこの作品の戦闘要員に比べれば遥かに強いが、しょせん周りをチマチマ壊すだけだろ。それで世界を滅ぼすとか文明のリセットとか、本気で出来ると思ってるのか。

あぁ、もういっそのこと神原も栗山も揃って死ねば良いのに。