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リトルバスターズ!~Refrain~ 第10話「そして俺は繰り返す」

恭介、その真実。

世界の秘密、しかと理解した。なんだか涙が止まらない。


前回からの続きで、理樹による新生リトルバスターズはいよいよ恭介を迎えに行くのみ。と思ったらその話は最初と最後とに少しあっただけで全体としては、恭介の視点でここまでの物語を振り返る一回だった。アイエエ、主人公視点以外からの裏話。第10話で主人公視点以外からの裏話を始める作品は名作、傑作になれる素養がある。などと思いついたけど、さすがに条件が限定的過ぎるな。『境界の彼方』が名作、傑作になれるとも到底思えないし。


恭介は何らかの事件があったので、過去に戻って五月十三日から始まる異世界を作ったのだそうです。いきなり突飛なことを言ってる気もするが、気にしない気にしない。さすがに前提に文句をつけては始まらない。事実そうなんだからそうなんだろう。ようはこの作品の舞台は本物の作中現実は別にある作中作の様な環境、と二重構造になっていて更に、この作中作世界は時間が繰り返されているのだがそのことを知っているリトルバスターズたちは繰り返されるごとにあえて同じようなことを繰り返していた、と繰り返しの二重構造になっていたわけだな。

恭介はこの世界を使った、色んな意味で弱い理樹に成長を齎すことを目的とした計画を立てた。現実にある困難にも屈さない強さを与えるために。真人は目論見の全てを知っていてあえて道化を演じており、後から仲間になったメンバーたちは最初から計画の一環としてそこまでの人生に心残りがある者たちを巻き込んだのだとか。私も涙脆くなったのだろうか。この計画に付き合わされて、何度も何度も同じようなバカ騒ぎをせねばならなかったリトルバスターズの面々の内心を考えるとそれだけで涙がこぼれて仕方ない。

いや、謙吾はずっと遊んでいたかったというし、そもそも何故こんな状況になっているのかということを考えると、リトルバスターズにとっても決して満更ではなかったのかもしれないが。それにしたってこんなことをしなければならなかった、という風に考えると、こう、ね。

勿論、真面目な話も良かったですよ。恭介こそが、今がいつまでも続けば良いと思っていたということ。計画を急ぎ過ぎて鈴にトラウマを与えてしまったこと。そのせいで理樹が鈴を連れて逃げるという失敗に終わったこと。そんなここまでの説明と共に進む現実での恭介の姿。そして、その後理樹は思ったよりずっと強くなっており真人や謙吾まで仲間にして恭介の前に現れるまでになったこと。そうした一連の流れには不思議ととめどなく涙が出てくるよ。

現実がどうなっているのか未だ曖昧な点もあるけれど、正直、それはそれほど重要ではない。恭介が仕掛けた何度も繰り返される別世界、その一事で大体のことは理解できた。と同時に、恭介の視点で語られることで見事に今までの話がもつ意味合いが変わってきた。見事だ、と言わねばなるまい。別の視点から見る以上はやはりこういう楽しみが無くては。


一区切り付くところで、ここからが始まり。使い古されたフレーズではあるがこの場合はそのものずばりの意味になるんだろうな。そしてOPが始まるというセンスに脱帽。
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No title

>現実がどうなっているのか未だ曖昧な点もあるけれど

これもすでにヒントは出ていますけどね。
前の世界で、鈴が他校に留学することになったきっかけは何だったか……

No title

第1期OP"Little Busters!"にこんな歌詞があります
「僕ら皆 同じ夢を見ていた」
これがおそらく真相に近いのではないでしょうか

恭介の意思が作り出した精神世界の中で、皆が同じ夢の中にいるような状況
夢の中で「これは夢だ」と認識している(明晰夢)なら、その中で起こり得る事象を自由に操作できるのも別段不思議ではありません
第1期の美魚やクドの話で非現実的な要素が登場したのも、それぞれが深層で抱える不安や問題が、夢の中でリアリティを伴って顕在化したと考えれば腑に落ちるかと
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