大海原の小さな光

ある日、舞はヘルヘイムの森につながる空間の裂け目を見つけてしまった。即座に紘汰へと連絡を入れるも、バイト活動に熱心になりすぎていた彼はその連絡に気付かなかった。連絡が付かないとあって舞は自ら森へと入っていったがしかし、彼女もまた空間の裂け目が消えたことには気付かなかったのだった。その頃森にはロックシードを求めて戒斗が入り込んでいた。そんな感じで今まで接点があまり無かった人たちが行動を共にし、過去の一端が語られたりするお話。

そもそも沢芽市は元々普通の地方都市だったが、あるとき突然にやって来たユグドラシルによって町ごと作り直されたのだという。それによって職を失った者も多く戒斗の家族や舞の家族もそれに含まれていた。そのことに対する解釈の違いから二人の強さに対する考え方の違いを浮かび上がらせたりもするが、今回はそれだけ。議論らしきものはすれど結論は出そうに無い。この話はそんなことより、ユグドラシルという謎の企業がごく普通の町に突如現れこれを変えてしまうというイメージが強烈だ。ユグドラシルそれ自体がまるで怪物のよう。

遅ればせながらたどり着いた鎧武、更には龍玄も加わって舞は助け出されたが今回の一件によって彼らは、空間の裂け目が突然現れては突然消えることを知った。そのことから光実はインベスが空間の裂け目から漏れてくるという危険を考え、そして事実町ではそれらしき被害が出ているところで続く。こちらはそのものずばり異界のものが現実を蝕むというイメージだ。なるほど、怪人として今一つパッとしないインベスだったが、そういう仕事をするわけね。


今回のインベス。ヘルヘイムの森の中にいた、見た目からして明らかに龍っぽいやつ。特徴、硬い。とにかく硬い。そういえば『フォーゼ』にもいたな、やたらと硬いりゅう座の怪人。なんで龍を硬いことにするんだよ。まさか龍のうろこだとでも言うのか。

打開策は力技。鎧武がパインで攻撃し、それを見たバロンが使い分けるという発想に気付いて使ったのがマンゴー。この二つの同時攻撃で倒される。なんでここまで使い分けることに気付かなかったのか不思議でならないが、それはそういうこともあると思っておこう。それよりもそのマンゴ－、サブタイでは“新しき”なんて言ってるのに実際には以前から持ってる風だったという半端なサブタイ詐欺が引っかかるな。