大海原の小さな光

殆どが過去回想で出来ている一回。現在では番組の体裁上仕方なくという風に戦闘シーンがあった程度。四葉家のおとまり会なんて完全に話の枕に過ぎない。ありすの父親が登場ってのも視聴者にとっての話であって、マナや六花にとっては既知の人物である。さすがに真琴たちには初対面だったが。サブタイ詐欺はいつものことと化かしてる番組だが、今回はとりわけ大胆な構成である。

それで語られた過去というのは、ありすがマナたちと初めて出会った頃の話。当時はまだ病弱で、家に閉じ込められるように暮らしていたありす。それが妙に気になったマナが大胆に接触を図ったのだった。そして彼女たちは友達になり、ありすは家を出るようになったのだった。そんな感じのベタな友情物語。ベタなのでその大筋には特に言うことはない。

まぁ、もうちょっと親睦を深める過程を細かく描け、とか文句を言おうと思えば幾らでも言えるけど言うまい。それよりも、四葉邸の中に和製RPGのダンジョンめいたチープな仕掛けが沢山あるって展開の方がむしろつっこみどころだ。大邸宅だから隠し通路の一個や二個ある、までは許すとしてそこからの発想が無茶苦茶すぎる。


今回のジコチュー。ヘリコプターのパイロットから生まれたヘリコプター型のジコチュー。モチーフの通り飛行能力を持つわけだが、戦ったロゼッタが明らかに空を飛んでるとしか思えない動きをしたせいで、ストーリー上殆ど活かされなかった。ロゼッタのバリアを割ったと思ったら、割れたバリアが新しい武器になって攻められ更に、何が出るかお楽しみ、などというふざけた攻撃を喰らいわりと散々な扱い。

戦闘中にロゼッタと顔を合わせたありすの父親が、最後で変身のことに気付いていたかのような反応を見せる。そりゃ、バレバレですよね、顔丸出しだし。と茶化すのはさておき、過去のシーンも、現在のシーンも最後には父親がありすのことを認めるシーンが入る構成になっている。その意味でまさしく今回はありすの父親の話だったわけだ。


次回。ようやくアイちゃんがメインの話か。重要っぽいわりに随分長い間放置されていた気がする。