大海原の小さな光

エース主導の過酷な訓練を行っていたプリキュアたちの前に一人の小学生女子が現れた。彼女は亜久里のクラスメートで、彼女と個人的に仲良くしたいようだが。というところから始まる今回の話ですが、この訓練の時点で笑えました。訓練に文句を言ってるマナや明らかにへばってる六花を抑えて、当の亜久里がいきなり倒れるという。お前が大丈夫じゃないのかよ。

そしてクラスメートの人に応えるためにお祭りに誘い出したわけだが、これがまた笑える。スーパースペシャルに美味しいスイーツ、という文字通りの甘言にあっけなく乗ってきた。この人本当に、喋り方が尊大なだけの小学生になってきてないか。

なお、美味しいスイーツとは、皆で食べるもののことでした。そのオチは予想がついた。というか以前にも見たような気がするんだが。主人公マナの家が料亭であることから考えても、ひょっとしてこの作品、食事にこだわってるのか。


後半は一変、クラスメートと一緒にいたばかりに中々変身できなくて大変なエースが描かれる。悩みながらも最終的には上手くいい含めたわけだが、惜しいなぁ。これが作品全体でずっと出番のあったレギュラーだったり、或いはエースを語る上で欠かせない程よく出てくる因縁の人なら、感動的シーンになったかもしれないが今回いきなり出てきたゲストで、エースとの繋がりも希薄とあっては、盛り上がりに欠けると言わざるを得ない。

でも、まぁ、ネタ自体は美味しいですけどね。教えてたつもりが教えられてたとか、友達の大切さを知ったとか。そういうことを知らずに、愛がどうだのと偉そうなことを言ってたのかよ、という話にもなるがそこはそれ。なんか最初からやたらとマナが気楽に行くことにこだわっているが、この手の話にありがちな、遊び呆けていたら手痛いしっぺ返しを食らったということもなく、逆に遊び倒そうとしたら思わぬ困難に巻き込まれたというわけでもなく、結果的に人助けをしただけで終わるという意外と珍しい話でした。


今回のジコチュー。今回もリーヴァとグーラとの共同で誕生。今後ずっとこの方針で行くんだろうか。五分間しか戦えないエースを封じるための引き伸ばし優先の作戦のために作られた。らしいが、あまりそれっぽい能力ではなかったような。そもそも、五分しか戦えないのなら時間を掛けるようにすればいいのではないか、ということに随分時間が経ってから気づくあたり、こいつら根本的に頭が悪いのではあるまいか。