大海原の小さな光

プリキュア一同ある日茶道の先生の家を訪ねたら、その家はキュアエースの住処だった。空気を読まず「キュアエース」と呼びかけようとするマナたちであったが、本人に全力で止められた。『プリキュア』シリーズはものすごく律儀に変身の前後で呼称を変えるので、意外と珍しい光景です。しかもこの場合、彼女たちはエースの変身前の名前も教えられてるし、性格もいい人たちばかりという設定なので、ただシツレイなだけです。

もののついでと野点に誘われました。ありす以外ことごとく作法に引っかかるのは予想通り。むしろ、妖精たちも全員集まっているが、何故かプリキュアたちと同じように一人ひとり茶を与えられてることがシュールでしょうがない。茶のサイズを工夫してないのでみんな大変なことになってる、けどダビィは変身すれば飲めるよな。あと、アイちゃんは最近めっきり赤ん坊特有の引っ掻き回すネタをやらなくなったな。当初は万能な超能力がある分シリーズでも指折りの性質悪い赤ん坊にも思えたが、最近はむしろシリーズでも指折りの聞き分けがいい赤ん坊かも。

色々あってエースのここに至るまでの経緯が語られましたが、かえって問題点が増えただけのような。どうも情報が足りず、不明瞭なことが多すぎる。こちらの世界で生まれたプリキュアというが、それはソード以外の全員と同じ。トランプ王国は攻め込まれてすぐ滅んだので、ハートたちとは別口に探された戦士とは考えにくい。ジコチューの侵略以前にもプリキュアを用意する必要に駆られたことがあったのだろうか。その場合小学生という年齢が気になるが。アイちゃんも全く説明がついてない。

かつてキングジコチューと戦い、敗れたことがある。この話もよく分からなさに拍車をかけているが、それは一先ずおいておく。そのせいで、未だ力不足なハートたちを鍛えずにはいられなかったらしい。気持ちは分かったけど、小学四年生が中学二年生に上から目線で接する根拠になるかどうかは少々怪しい。そもそもエースの人は見た目約十歳だが、実は別人から輪廻転生して通算百歳以上とか、実は一定範囲の時間を繰り返してもう何年も余計に生きたとか、実は周りから見たら一日の間に一ヶ月とか一年とかの時間を圧縮した大冒険を繰り広げたとか、そういう秘密の全く無いただの十歳なんですかね。


戦いの中明かされるエースの弱点。それは五分しか変身できないこと。ウルトラマンかよ、あんたは。だから短期決戦とか、早く帰ることにこだわってたんですね、と納得は出来たけどどうしてそれで戦えるのかという疑問も湧いてくる。


今回のジコチュー。リーヴァとグーラとの共同作業で生まれた巨大なジコチュー。サイズは２倍、力は５倍、ジコチュー度は１０倍。最後の一個は何の数字だ。単純に、人の性格を現す自己中心的の度合いだったら、欲が強すぎて全く使えないような。良くも悪くもリーヴァ、グーラの活躍あってこそのもので、本人は言うほど強くなかった気もするし。


そういえばOP映像、ED曲が変わってました。えらく半端なタイミングだと思ったが、ひょっとして額面上の数字が２７話になった（ちょうど三クール目になった）からか。全面的に変わったEDはともかく、OPの変化は地味すぎる。