大海原の小さな光

最近真琴の歌が精彩を欠いているという。本人としても、元々アイドル活動は王女様を探すために始めたが、肝心の王女様があの有様ではまったくの無意味だったのではないかと思い、引退を考え始めた。心無い視聴者の中には、王女様の現状が分かった時点で、真琴の活動は無意味だったのでは、と言い出す人も多かったが、まさか本当にそういう理由で引退を考え出すとは思わなかった。

しかし、そういう見方をした視聴者はいささかずれていたと言わざるを得ない。そもそもキュアソードのトランプ王国における職業は王女のために歌う歌手である。人間界で王女を探す手段に歌を使ったのも、もともとの特技が歌だからだ。むしろ彼女から歌を取ったら何が残るんだって状況である。

今回は真琴自身途中までそういう設定を忘れていた節があり、アイドルを引退してプリキュア一本でやっていこうと少々過剰になっていく。そこからやはり自分にとって歌が大事だと思い直していく、この過程が結構上手く描かれていたと思います。まぁ、とにかくなんだ。ジコチューに対して答えて言った、歌うプリキュア、という言葉が彼女のことをとても的確に表していると思います。

とはいえ、マナたちがプリキュアとして自覚が足りないのは否定しようがないですけどね。特に、権力の無駄遣いをしているありす。


エースの人間としての名前や年齢が初登場。名前はイマイチ個性が読みづらい名前だ。年齢は小学四年生。幼く見えるだけで実はマナたちと同程度という可能性も考えてたが、普通に小学生か。小学生は二度目だが、変身すると老いて見えるという点で差別化が図られてるな。だからなんだという感じだが。ますます謎が深まったというか。


今回のジコチュー。コンサート会場に来たレポーターからリーヴァによって誕生。質問をして真面目に応えないと殴る、という無駄に手のかかる攻撃が特徴であった。意外に実力があり、ソードを欠く三人を苦戦させた。


次回。この作品はどこに向かっているんだ。