<物語>シリーズ セカンドシーズン 第2話「第懇話 つばさタイガー其ノ貳」
歪みがないという歪み。
とびきり歪んだ人間が、或いはそうであるからこそ、それを指摘する。
前回の続きでひたすら会話が続き、ドラマチックな出来事は少ない。しかしシリーズ定番のあって無くても関係ない尺稼ぎのような雑談ではない。ドラマの展開と密接に絡んでおり、戦場ヶ原との会話は羽川の抱える異常性を徐々に暴いていく。そしてその裏で進む怪異たちの暗躍。静かに確かに盛り上がってまいりました。
『猫(黒)』のときには羽川の正しさが話題になった。余人には到底付いていけない、人間的感情のまるで伴っていない正しさ。羽川の今の両親は確かに褒められた人物ではなかったが、それ以上に羽川のあり方に耐えられなかったのだという。今回はそういう羽川の異常さをより一歩掘り下げる。
羽川の出した料理には調味料の類が使われておらず、まともな味が無かった。サラダにドレッシングがかかっていようといまいと、目玉焼きに何がかかっていようと、まるで関係ない。料理には味があろうと無かろうと同じ。みな同じように受け入れる。それが羽川の食事に対する態度。
一事が万事この調子で、食事以外のことでも好き嫌いなく、一切のわけ隔てなく、何でもかんでも受け入れてしまう。それが羽川の問題、少なくともその一端である。なんでも同様に扱うのなら結局どれも好きではないというのと同じ、ならば阿良々木くんを好きだという言葉はどれほどの価値があるのか。戦場ヶ原はその矛盾を突いたけれど、よく考えれば他にもつっこみどころは色々浮かんでくる筈だ。
いずれにせよ、絵に描いた様に不自然な性格だった戦場ヶ原によって、羽川も並外れておかしかったと浮かび上がってくる流れが実に良い。このエピソードの中でも好きなシーンの一つだ。
三番目のブラック羽川。羽川自身にそのつもりはまるで無かったけれど、家をなくしたことでストレスが溜まっていたため、それに反応して現れた。そういう出現までの経緯のためか、今までとは性質が違っている。羽川が眠っているときに現れて、ストレスを減らすという実害の無い行動を取る。あと、虎に勝負を挑もうともした。すぐ逃げたけど。
ブラック羽川と戦場ヶ原との初対面からの握手。これは地味に、ブラック羽川が読者、視聴者の前に初めて姿を現した『化物』最後のときには想像も出来なかった状況だな。あの時とは状況や背景がまるで違っているのだということがよく分かる。
虎。今回は殆どブラック羽川と話してただけ。台詞が多くなってくるほどに声の違和感が大きくなっていく。普段は声が合ってるかどうかなんてまるで気にしない私だが、こいつだけは我慢できないものがある。
とびきり歪んだ人間が、或いはそうであるからこそ、それを指摘する。
前回の続きでひたすら会話が続き、ドラマチックな出来事は少ない。しかしシリーズ定番のあって無くても関係ない尺稼ぎのような雑談ではない。ドラマの展開と密接に絡んでおり、戦場ヶ原との会話は羽川の抱える異常性を徐々に暴いていく。そしてその裏で進む怪異たちの暗躍。静かに確かに盛り上がってまいりました。
『猫(黒)』のときには羽川の正しさが話題になった。余人には到底付いていけない、人間的感情のまるで伴っていない正しさ。羽川の今の両親は確かに褒められた人物ではなかったが、それ以上に羽川のあり方に耐えられなかったのだという。今回はそういう羽川の異常さをより一歩掘り下げる。
羽川の出した料理には調味料の類が使われておらず、まともな味が無かった。サラダにドレッシングがかかっていようといまいと、目玉焼きに何がかかっていようと、まるで関係ない。料理には味があろうと無かろうと同じ。みな同じように受け入れる。それが羽川の食事に対する態度。
一事が万事この調子で、食事以外のことでも好き嫌いなく、一切のわけ隔てなく、何でもかんでも受け入れてしまう。それが羽川の問題、少なくともその一端である。なんでも同様に扱うのなら結局どれも好きではないというのと同じ、ならば阿良々木くんを好きだという言葉はどれほどの価値があるのか。戦場ヶ原はその矛盾を突いたけれど、よく考えれば他にもつっこみどころは色々浮かんでくる筈だ。
いずれにせよ、絵に描いた様に不自然な性格だった戦場ヶ原によって、羽川も並外れておかしかったと浮かび上がってくる流れが実に良い。このエピソードの中でも好きなシーンの一つだ。
三番目のブラック羽川。羽川自身にそのつもりはまるで無かったけれど、家をなくしたことでストレスが溜まっていたため、それに反応して現れた。そういう出現までの経緯のためか、今までとは性質が違っている。羽川が眠っているときに現れて、ストレスを減らすという実害の無い行動を取る。あと、虎に勝負を挑もうともした。すぐ逃げたけど。
ブラック羽川と戦場ヶ原との初対面からの握手。これは地味に、ブラック羽川が読者、視聴者の前に初めて姿を現した『化物』最後のときには想像も出来なかった状況だな。あの時とは状況や背景がまるで違っているのだということがよく分かる。
虎。今回は殆どブラック羽川と話してただけ。台詞が多くなってくるほどに声の違和感が大きくなっていく。普段は声が合ってるかどうかなんてまるで気にしない私だが、こいつだけは我慢できないものがある。
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<物語>シリーズ セカンドシーズン 第2話
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シャワーシーン!キマシタワ!!
本当に洗いっこしてます。水滴が体をつたうシーンとか官能的でいいなぁ~
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『<物語>シリーズ セカンドシーズン』第二話 「猫物語(白)」つばさタイガー其ノ貳
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うおおおおおお!!あちこち洗いっこぱないの!!
原作には”一線を越えた”という表記があります(笑)
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物語シリーズセカンドシーズン 第2話「猫物語(白)つばさタイガー其ノ貳」を視聴。
とても面白かった。
それは、戦場ヶ原ひたぎと羽川翼と繋がる可能性を描きつつも違う面が
上
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猫物語(白) 第二話『つばさタイガー 其ノ貳』の感想です。
ブラック羽川三度登場にゃ!ショートもとても似合ってますね!
(以降ネタバレ注意)
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投稿者・ピッコロ
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今期のマストアニメ番組で鉄板ですね〜。やっぱりこの作品は期待を裏切りません。
って事で…
やっぱり羽川さんは暦くんのことずっと前から意識していたんだ。
暦くんはそのことを