大海原の小さな光

約一年ぶりの正統続編。前作は全部見たが、他に見ることが多すぎてイマイチ気を入れて見てませんでした。そのせいで物凄くつまらないわけではないけれど、大して面白かったとも思わなかった、というわりとどうしようもない印象が残っています。ただ、過不足なく終わっていて続編は必要無い、とは思いました。という私ごときの予想をアッサリ覆してこのように続編は作られてしまった。はたしてどうなるか、お手並み拝見。


曖昧な記憶を辿ると前作はなんというか、真面目ぶった顔をして変なことを言ったりやったりしてる展開がしょっちゅうありました。設定やストーリーから考えて致命的な破綻や不自然はあまりなく、上手く言葉には出来ないのだけど何か変、そういうことがよくあった。その辺のノリは今回第１話もあまり変わりません。切り離した車両をぶつけろと書いてある戦術マニュアルって何だよ、とか。そもそもなんで空中に弾幕ばら撒いてる方が攻めあぐねてるんだよ、とか。

まぁ、別に責めているわけではありません。これはこういうものだとして受け入れれば良いのです。そう思えば、まだ今回の時点に限って言えばですが、前作を知らなくても頭空っぽにして楽しめる良い娯楽作品です。むしろ前作を知らない方が細かいことが気にならなくて楽しいかもしれません。

いや、それぐらいしか言いようがないですね。変だとは言っても、主要人物だと思われた人がいきなり死んだ、みたいなあまり意味のない驚かせはさすがにしなかったし。本来人間にはどうすることも出来ない筈のノイズを操る敵が現れた、敵は何故か響と同じガングニールを使った。本当にそれだけの、わりと普通の新章突入です。


サブタイは結構上手かったと思います。ただ、これなら変に奇を衒わず最初の方で出して良かった気もする。前作から知ってる視聴者に主人公のことかと思わせて実は、という引っ掛けが成り立つわけですし。