大海原の小さな光

さて前回からの続きである。レジーナに五つ全て奪われてしまったと思ったら、どこかに飛んでいってしまったクリスタル。それはセバスチャンが人工衛星を使い、マッハ３でどこかに向かっていることを確かめた。すぐさまやはりセバスチャンが用意したヘリで目標へ地点と向かう。

とまぁ、ここまでは『ドキドキ』らしい主人公側の過ぎるぐらい優れた特性を活かした面白い展開なのだが、目標地点についたあたりから途端におかしくなる。そこは霊峰とされる山であり、昔から何人も山頂まで言ったことはないのだという。日本にそんなメルヘンな山は無いよ。それ以前にマッハ３で結構時間掛けた地点までヘリコプター単体で行くのもよく考えれば変である。あげく目標は氷河地帯ときている。本当にこの人たちはどこにいるのか。


などと妙なところが気になるけれど、クリスタルを追いかけていっただけだというのに、氷漬けのようになってる王女様に会えたり、レジーナから何故か悪意が見えなくなりクリスタルを返してくれて、そのまま友達になれそうだったり、とこの辺が今回の本題ですよね。クリスタルが王女様まで導いたってのはともかくとして、レジーナとの和解はいささか唐突過ぎる気もする。ただ、こんな感じでキングジコチューとの和解まで口にされると、俄然そっちは無理そうな気がして、分かり合うことの大切さを説くからこそ決して分かり合えないラスボスというのの登場を期待する私としては結構楽しみになりますね。あと、いよいよ王女様との対面である、てところで残りの幹部に阻まれるのは、まぁ、そうなるだろうなって感じでした。

そんなわけで、クリスタルを探す旅をジコチューたちとの争奪戦が終わったのも束の間、王女様を探す戦いが始まったわけである。また新しい目標か、という気もしますがそもそもクリスタル探索自体が王女様捜索の副産物なのである。王女様を探したらクリスタルが見つかり、クリスタルを集めればなんか凄いことが起こるらしいのでそれが王女様を探すのにも使えるのではないか、ということで探していたのだ。だから、むしろこれでようやく本題に入ったとも言える。まぁ、王女様がいるところを示すナビゲーターを探すだけで随分無駄な手間を掛けさせられた、という言い方も出来るけど。


今回のジコチュー。何物も登頂したことが無いという霊峰に登りきった第一号になろう、などと思っていたとある登山客を素材として誕生。雪だるまのような姿で氷を撒き散らすのが武器だが、これと言って強いところは見られなかった。ダイヤモンドの攻撃のように氷付けにして動きを封じたりも出来なかったし。今までの中でも特にあっけない部類だったかも。


次回は、またトランプ王国に行くのか。行く手段は無いそうだけど。とかその辺が全部吹っ飛ぶような驚きのオチが。新手のプリキュアが出るのか、この作品で。トランプ縛りで、ジョーカーまで含めて全部既に使っているというのに。あぁ、ジョーカーは二枚あるとか、そういうこじつけですか。