大海原の小さな光

前回衝撃的に正体を明かしたジョー岡田。今回は彼の語りから。自分のことについては、トランプ王国の生き残り、ジョー岡田とは世を忍ぶ仮の姿、とのこと。あんまり忍べてなかった気がするけどな。あまりにも胡散臭すぎた。王女と一緒にいたのはソードが仕える以前で、途中で辺境の警備に回された、ジコチューとの戦いにもそれで間に合わなかった、らしい。なるほど、他のトランプ王国出身者と面識が無いのは納得だ。そのわりには彼は他のプリキュア関係者を一方的に知ってたようにも見えるが。それに何で辺境にまわされたんだという疑問も出るけど。

ジョー岡田が言うには、王女様はとても好奇心旺盛で、様々な異世界から様々な趣味を得ていたそうです。なるほど、カルタは似たような競技ではなくカルタそのものだったのか。いや、問題はそこではない。異世界に渡れるのが前提なのか、この人。確かに異世界に渡る鏡なんてものを持ってたが普通それは、プリキュアを探すためとか亡命するためとか、奥の手として使うものだろ。日常的に使ってたのか。お転婆とか好奇心旺盛とか言う問題ではない気がする。


ジョー岡田に促され、王女様の思い出の地によく似た場所までロイヤルクリスタル探索に行く。話はそういう風に動き出した。そして汽車のたびを楽しんでいたらアイちゃんのせいで途中で止まらざるを得なくなった、と思ったらそこがまさしく目的の場所であった。そこでジコチューが出てきたので、景観を壊されまいとこれを倒した。話の流れとしては全く間違っていない筈だが、クリスタルの話題から始まったのに、途中からクリスタルそのものではなく王女様の思い出という一点張りになってしまったのには何か違和感がある。

兎に角、最後のクリスタル登場。サブタイ詐欺はいつものことだけど、サブタイで大きく扱ってるわりにはパッとしない、オマケのような登場であった。それはさておき、出てきたものがここまで来るのに使われた汽車からというのがなんか引っかかた。話の流れから言って、絶対周りの花畑のほうだと思ったんだが。ここをミスリードにする意味、あまり無いよな。


今回のジコチュー。レジーナによって、汽車を運転したがっていた子供から作られた。姿かたちも汽車。走り回って周りの花畑を荒らしまわった、ほとんどそれだけの人。レジーナによって作られたわりには個人技が効かないような描写も無く、色々大したことない印象を受ける。そんなことよりレジーナが、クリスタルを奪うという意図を明確に持っていたことの方が重要かもしれない。

今までレジーナは遊び半分というかイマイチ目的意識が無かった。だが今回は、プリキュア側のクリスタルを手に入れるというハッキリした目的を持って現れた。どういう心境の変化なのか知らないが、こういう重要アイテム争奪戦という構図は結構好きなので、そういう方針で行くんなら展開に期待したい。