仮面ライダーウィザード 第33話「金で買えないモノ」
それは友情とか愛とか。
陳腐なネタだが納得行く描写ではあった。中々面白かったです。
前回ファントムは確かにウィザードによって死んだが、残骸がゲートたちの元へと散っていった。それは彼の一部である。彼は死んでから人間に取り付き人の運不運を操ることが出来るのだ。金にまつわる幸運を続けて人を煽り、その後不運なことで一気に絶望させる、そういう計画だったのだ。
それで、偶々不運になるまで長生きしたビーストの友人の人は調子に乗り始め、そこからサブタイに繋がっていく。話としては陳腐だが、中々の出来だ。金で雇われた者たちが、車が横転しガソリンが漏れていつ大惨事が起きてもおかしくないところからさっさと逃げ出してしまい、助けに来たのは直前までひどく邪険に扱ったビーストだけであった。なんて、ここまで描いてしまえば、金では命とか人望とかは買えない、という結論になっても無理は無い。
勿論薄っぺらい話だということは可能だし、私も薄いと思う。ただ、金で変えないものはあるのだと説得しかねない理は確かに通っている。世の中には、金では愛とか命とかは金では買えない、とか言いつつそれが金持ちへの妬み嫉みにしか聞こえない、理のまるで通ってない話がしばしばあるものなのだ。そういうのに比べれば遥かにましだと言っている。
様々なギミックのストーリー上での見せ方も素晴らしい。先ず、ウィザードがゲートたちに取り付いたため必然的に方々に散ってしまったファントムを追う為四つの形態に分身する技を使うこと。この分身能力、初めてストーリー上で有効に活かされた気がします。分身は最初期から使っており、途中から四種類の強化形態を全部同時に使う技ってのも増えましたが、いずれも敵をリンチにするのにしか使っていない。そんな流れから、正直、これらを有効に使う展開は完全に諦めてたのもあって素直に良かったと思った。決着のシーンで四体が別々の場所で同時に必殺技を出すのも、あざといけれど、いい演出ですしね。
それから、ファントムの運を操る能力が魔法使いとの戦闘においても存分に活かされたこと。ヒーロー番組ではしばしば怪人の能力がヒーローに対して何の説明も無く無効になったり、使われなくなったりしますからね。そういうことが無く戦闘シーンの最後までこのネタを使った。それだけでも十分素晴らしいが更にウィザードが、あんた今迄で一番手強かった、とまで褒めてるんですよ。幹部クラスを差し置いて。考えてみなくてもそれは当然のことである。もしこれがヒーロー番組ではなくもう少し生き死にに厳しい番組だったらレギュラー格に死者が出ていてもおかしくはなかった。かなり温い空気のヒーロー番組だったのでくだらないトラブルが頻発する程度だったが。とにかく、これを恐ろしいものだと言及したことに感心する。
今回のファントムは冷静に考えると若干の疑問点がある。まぁ、類例で散々つっこまれたことであるが、死んでからが本番の能力って、何で生きてるうちから想定して計画を組めるんだ。昔『555』に「命を三つ持ってる」と解説される幹部怪人がいたが、何で本人生きてるうちから三つって分かるんだよっていうね。
とはいえ、そんなことは些細なことだ。前回に引き続きグレムリンに、文句なしに頭のきれる権謀術数の人、というイメージがついたよ。十重二十重の仕掛けを持つ作戦、実に素晴らしいものだった。その全てが打ち破られ見つけられた複数のゲートは全員無事に助かってしまったわけだが、これこそまさしく、運が悪かった、としか。
陳腐なネタだが納得行く描写ではあった。中々面白かったです。
前回ファントムは確かにウィザードによって死んだが、残骸がゲートたちの元へと散っていった。それは彼の一部である。彼は死んでから人間に取り付き人の運不運を操ることが出来るのだ。金にまつわる幸運を続けて人を煽り、その後不運なことで一気に絶望させる、そういう計画だったのだ。
それで、偶々不運になるまで長生きしたビーストの友人の人は調子に乗り始め、そこからサブタイに繋がっていく。話としては陳腐だが、中々の出来だ。金で雇われた者たちが、車が横転しガソリンが漏れていつ大惨事が起きてもおかしくないところからさっさと逃げ出してしまい、助けに来たのは直前までひどく邪険に扱ったビーストだけであった。なんて、ここまで描いてしまえば、金では命とか人望とかは買えない、という結論になっても無理は無い。
勿論薄っぺらい話だということは可能だし、私も薄いと思う。ただ、金で変えないものはあるのだと説得しかねない理は確かに通っている。世の中には、金では愛とか命とかは金では買えない、とか言いつつそれが金持ちへの妬み嫉みにしか聞こえない、理のまるで通ってない話がしばしばあるものなのだ。そういうのに比べれば遥かにましだと言っている。
様々なギミックのストーリー上での見せ方も素晴らしい。先ず、ウィザードがゲートたちに取り付いたため必然的に方々に散ってしまったファントムを追う為四つの形態に分身する技を使うこと。この分身能力、初めてストーリー上で有効に活かされた気がします。分身は最初期から使っており、途中から四種類の強化形態を全部同時に使う技ってのも増えましたが、いずれも敵をリンチにするのにしか使っていない。そんな流れから、正直、これらを有効に使う展開は完全に諦めてたのもあって素直に良かったと思った。決着のシーンで四体が別々の場所で同時に必殺技を出すのも、あざといけれど、いい演出ですしね。
それから、ファントムの運を操る能力が魔法使いとの戦闘においても存分に活かされたこと。ヒーロー番組ではしばしば怪人の能力がヒーローに対して何の説明も無く無効になったり、使われなくなったりしますからね。そういうことが無く戦闘シーンの最後までこのネタを使った。それだけでも十分素晴らしいが更にウィザードが、あんた今迄で一番手強かった、とまで褒めてるんですよ。幹部クラスを差し置いて。考えてみなくてもそれは当然のことである。もしこれがヒーロー番組ではなくもう少し生き死にに厳しい番組だったらレギュラー格に死者が出ていてもおかしくはなかった。かなり温い空気のヒーロー番組だったのでくだらないトラブルが頻発する程度だったが。とにかく、これを恐ろしいものだと言及したことに感心する。
今回のファントムは冷静に考えると若干の疑問点がある。まぁ、類例で散々つっこまれたことであるが、死んでからが本番の能力って、何で生きてるうちから想定して計画を組めるんだ。昔『555』に「命を三つ持ってる」と解説される幹部怪人がいたが、何で本人生きてるうちから三つって分かるんだよっていうね。
とはいえ、そんなことは些細なことだ。前回に引き続きグレムリンに、文句なしに頭のきれる権謀術数の人、というイメージがついたよ。十重二十重の仕掛けを持つ作戦、実に素晴らしいものだった。その全てが打ち破られ見つけられた複数のゲートは全員無事に助かってしまったわけだが、これこそまさしく、運が悪かった、としか。
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仮面ライダーウィザード 第33話
仮面ライダーウィザード 第33話 「金で買えないモノ」。わかりやすく正しく子ども番組ではあると思う。
続きは読みたい方だけどうぞ。
仮面ライダーウィザード 第33話「金で買えないモノ」
第33話「金で買えないモノ」
男に指輪をされる趣味はないけど、ネックレスをかけられるのはOKなマヨネーズ。
ゲートたちも皆東京を離れたようです。ファントムは東京限定なの
仮面ライダーウィザード 第33話「金で買えないモノ」
仮面ライダーウィザードの第33話を見ました。
第33話 金で買えないモノ
「失敗したわね、あなたの作戦」
「あぁ~何で魔法使いにバレちゃったんだろ…」
「さぁ?」
「まさ
今日の仮面ライダーウィザード 第33話
「金で買えないモノ」
金に目がくらんだゲート6人、仁藤の親友の土屋を含めて全員東京から去ってめでたしめでたし、かと思いきや・・・
軽トラで帰郷中の土屋はガソリンスタン
仮面ライダーウィザード 第33話 感想
仮面ライダーウィザード 第33話 「金で買えないモノ」 先週倒したボギーがそのままゲート達に取り憑き人間の幸運と不運を操りゲートを絶望させようとする物凄い幸運と物凄い不運
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仮面ライダーウィザード#33.
「金で買えないモノ」 前回で終わった?と思ったら、こう来ました、というか。 もし
仮面ライダーウィザード第33話
高額バイトの罠、上手い話には裏がある。
前回引っかかった、マヨネーズ仁藤の友達含む6人は
東京を離れたそうです。
・・・輪島のおっちゃんだけはまだ未練があるようで(^^;
仮面ライダーウィザード 第33話 お金では買えない大切なもの
仮面ライダーウィザード第33話「金で買えないモノ」脚本 石橋 大祐 監督 石田 秀範笠原さんは死んでから本番です&仁藤は本当にいい奴でござるよの巻
仮面ライダーウィザード 第33話「金で買えないモノ」
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前回で一件落着したかと思いきや、倒されたファントムは霊体の
◎仮面ライダーウィザード第33話「金で買え...
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