大海原の小さな光

合法的に結束力の乏しい戦隊を描くこの作品、今回はグリーンの話。グリーンと厳しい父親との悶着がメインだが、正直それ自体はわりとどうだっていい。よくあるような展開の話だし。

ただ、父親の役者がひどい。春田純一って、ヒーローやら悪の組織の構成員やら随分色々やってるベテランじゃないか。戦隊ヒーローにも二度なったことがある。物語上彼はグリーンの未熟さを詰り、今回の怪人は強い人を捕らえるのが目的だが、実際問題この人がまわりに比べて強過ぎだろ。


新登場、バイクのような小型の獣電竜。実は前輪と後輪とは別の固体で合体している。どういう構造になってるんだよ、お前ら。というか、どういう由来の存在なんだよお前ら。そこは普通にバイクみたいな形の獣電竜じゃ駄目だったんですか。

キョウリュウジンはパーツを取替えるタイプのようす。レッドを中心に残り二体が合体する形のようだ。でも、だとするとレッド、ブルー、ピンクってのは偶々最初がその組み合わせだったってだけですよね。にもかかわらず名前は、ただのキョウリュウジンはその組み合わせ専用で腕をグリーンに変えると名前が変わるって理不尽だ。


今回のモンスター。強い人を捕らえるのが目的。その捕獲のため専用の能力を持つが、しかしその能力は殆ど噛ませ犬扱い。強みはむしろ逃亡のための俊足であった。なんか豪く脈絡の無いストーリーの都合を強く感じる怪人であった。

巨大化は楽しみの密偵の専門らしい。いや、確かに如雨露の水をかけるのだけに毎回大挙して来る必要はありませんからね。だが、それを言ったら幹部クラス全員が常に持ち歩いているのであっても良いのでは。何故奴が専門にする必要が。