大海原の小さな光

先ず、冒頭は野球の練習。連携の練習と称してわりと長めに尺を取って真面目に野球をやっていることからしてこの作品らしくない。ま、卵に何をかけるかで見事にバラバラになって、ひとつもかぶらないのも全員違うということで共通してる、と強引に纏める恭介のくだりはいかにもらしかったけど。


本編は全国規模のテストに挑む話。クドの過去や周囲からの視線など重くなりそうな話題もあったが全体としては、勉強をして試験に挑むだけのシンプルな、いい意味でらしくない話だった。実は年下と明かされたり、難しいことが出来るのに簡単なことが出来ないと評されたり、クドを掘り下げる話なのは間違いないんだがテストに向けて勉強するという話題が普通すぎる。

とりあえず、途中の勉強に現在のリトルバスターズメンバーのありようが感じられて良かったです。授業をしっかり受けろとか復習をしろとか天然で言ってしまう美魚とか、桂奈多と仲良さそうに行動する葉留桂とか実に見物でした。偶然で８５点とって、でありながら真っ先にクドの補習に付き合ったり、葉留桂編が終わったばかりのためか葉留桂がやや目立っている印象を受けるな。


いまも昔も解答欄間違えは人類共通の悲劇だ。この話は途中で忠告を受けておきながら結局やってしまうあたり救えない。まぁ、クドは元から大して出来がよくないわけだし、数学でもない限りは、それほど致命的じゃない気がするけど補習に行ったってことはそこまで含めて駄目だったんだろうな。つくづく恵まれない人だ。

オチは、なんかさわやかに終わったけど、それでいいのか。


次回。そういえばいたね、あんなの。名前が早口言葉みたいな人。どうでもいいけど言い間違いを発音した鈴役の声優がすごいと思うのは私だけか。