大海原の小さな光

まぁ、そんな本題よりも私が第一に思ったことはですね、れいかって不気味なぐらい男装が似合うな。何も知らなければ騙されてしまいそうなレベルで違和感が無い。劇場版での桃太朗にも違和感無かったし。ボーイッシュとか男装の麗人とかいった設定は全く無いのに何故こうも男装が似合うんだ、この人は。


本題は、自分たちが物語の中にあって、いわば物語を演じていることを知った上で自分たちにとって都合の良い結果を出そうとするプリキュア側とバッドエンド側との戦い。というなんだか『境界線上のホライゾン』の歴史再現みたいな状況。シンデレラのストーリーを活かしつつの丁々発止のやり取りは実に面白かった。話が微妙に変わってしまったが、もともとより楽しげな話になったというのは同意せざるを得ない。

最後にみゆきは、皆の協力があったからこそシンデレラのストーリーをハッピーエンドに保てた、と感謝する。実際そんな内容だったとはいえ、友情や集団行動の大切さを語りますね。本作は一際ここを強調してる気がする。


今回のアカンベェはガラスの靴。ミスでただのアカンベェとして誕生。プリキュアもハッピーしか変身出来なかったというご都合主義な展開。その存在意義はあくまでも「１２時を目前にシンデレラは帰り、ガラスの靴だけが王子の元に残された」というストーリーを満たさせないための時間稼ぎ。直接的戦闘能力は殆ど持たない。その設定、個人的には結構好きですよ。最後はデコルで出てきた飴の雨に身動きを封じられ、単独でプリンセスフォームになったハッピーの必殺技で倒される。飴の雨という駄洒落はどうかと思うが、単独プリンセスフォームは最近の定番外しネタ（子供になったプリキュアの変身や必殺技など）の中では断トツで良かったですね。


次回。あかねの○○人生、まだあるのか。