大海原の小さな光

会談の場に乱入したサラマンダー相手に、同じく乱入したキリトが大立ち回りをするだけの話。サブタイもいまいち意味不明だし、この作品の悪いところが一点に集まったようなある意味で中身が濃い話だね。長い、５分で終わらせろ、てな内容。


会談の場に現れたキリトは大法螺を吹いてサラマンダーの代表を呼び出し、話そうとする。このホラ話をキリトは後に大嘘、ハッタリ、ブラフ、ネゴシエーションだと語るが、他のはともかくネゴシエーションは意味が違うだろ。ネゴシエーション（交渉）の中にハッタリ、ブラフと呼ばれるものがある。

そんなキリトの何の根拠も無いネゴシエーション（笑）のホラ話に付き合って、話だけは聞いてやろうとか言い出すサラマンダーの人。都合の良い展開ですね。というかお前、話だけは聞いてやろうと言い出すボス、ていう構図がやりたかっただけだろ。

キリトに対して俺の攻撃に３０秒耐えられたら認めてやろうと言い出すボスの人。でも実際に３０秒経ったら反故にする。お前、一定時間で終わらせる→とっくに経ったぞ、てのがやりたいだけだろ。


サラマンダーの人が持つ魔剣グラムは相手の剣をすり抜けて一方的に攻撃できる都合の良い剣である。この防げない剣にはさしものキリトも攻撃を食らう一方。しかし霧とは疲れた様子も見せず倒れないのであった。キリトが特異な能力で敵を瞬殺することはあっても敵の特殊能力がキリトを追い詰めることはありえないご都合主義。

キリトはリーファの武器を奪ってセルフ二刀流となりサラマンダーの人を倒した。いやいや、このゲームに二刀流てスキルは無いんでしょ。そしてこのゲームの戦闘時の動きは、ソードアート・オンラインのようなスキルを出せばシステム側がかける補正は無くて、現実の身体能力によるんでしょ。そして現実の和人はその違いのせいで直葉に剣道で負けたんだよね。ついでに言えば現実には二刀流はとても困難。要するにめくらめっぽう剣振ってるも同然のはずなのになんでそんなに効くんだよ。敵の攻撃はキリトを倒せないがキリトの攻撃は敵を倒せるご都合主義。


戦いが終わったら、サラマンダーの人はキリトの実力を認めました。いや、お前、簡単に約束を反故にするクズみたいな性格だっただろ。何大人物風に言ってんだよ。そして会談の各代表（女性）もキリトに媚を売り始めました。出たー、キリトの特技の一つにしてこの作品の悪いところの一つ、ちょっといいところを見せれば周りの人間が簡単に尻尾を振ってくれるお手軽人間関係。何が「仲間はアイテムじゃない」だ。


その頃、アスナは盗み見た暗証番号で無事外に出られました。今回の見る価値はここだけですね。