大海原の小さな光

全体に繋ぎの話。前回を受けて朱が聞いて回ったり狡噛が都合良く夢を見たりという形で、かつて狡噛の犯罪係数が上がって執行官に降格されることになった事件「標本事件」が、本人の夢やらから断片的に語られる。一応犯人は捕まったその事件に真犯人がいて、その真犯人の関与による新たな事件が起きた、ようであるという話。


第３話の犯人が再登場。ドローンで人を殺せるよう安全装置を外せたのは彼本人の能力ではなく、誰かから貰ったもののおかげだという。真犯人は、征陸がやったように、いかにも事件を起こしそうなサイコパスの奴を狙って道具を与えたのだと考えられる。あぁ、だから、動機は怨恨だと言ってるそばからいかにも恨みつらみが溜まってそうな奴が出てきてそいつが犯人、などというドラマにも何にもなってない展開だったのか、あれ。

標本事件やアバター乗っ取り事件も同様で、犯罪の動機があるものに手段を与えた真犯人がいる、と狡噛は考えた。宜野座さんでなくても普通なら考え過ぎだと思うところですが、物語には実際に真犯人が映ってるのだから仕方がない。過去の事件とか、多少強引な展開でも真実に迫ってるとか、狡噛の主人公っぽいところが止まらない。


真犯人、槙島がその手口でかかわっているのだろう新たな事件が起きたようだが、これについては特に何も言わないことにします。ほぼ間違い無く見た通りの事件だと思うが何も言わない。それより槙島のキャスト表示が早すぎることが気になる。主人公である狡噛の次かよ、語り部でヒロインの朱より先なのかよ。あまりにも意外すぎて完全に見落としたぞ。


秀星が自分の出した料理を「これが本物の料理」とか言ってたけど、ひょっとしてこの世界は、ホログラフが異様に発達してるように、食品まで普通じゃないのか。あと、町の噴水までホログラフだったりして、やはり町の風景さえもどこまで本物か分かったものじゃないようだ。