大海原の小さな光

ところで今回は「もう七月」だと言ってるところで始まり、夏休みが始まるというナレーションで終わる。この番組って、作品内でちゃんと時間流れてるタイプの作品だったんですね。なんとなく、サザエさん時空とまでは言わんまでも時間設定が曖昧なタイプだと思ってたよ。


本編は富樫の友人の一色誠がラブレターを受け取ったことから始まるドタバタ、その予想も付かない顛末。私はここまで精々名前のあるモブ程度にしか思ってなかった一色だが、流石はこの作品のレギュラーを張るだけはある中々面白い人だ。そもそも第１話冒頭の説明に従えば、女にもてたいからと言ってそれまでやったことのないギターを始める、そのために軽音部に入る、という思考が実に中二病である。中二病行動が恋愛と直に結びついている点で「中二病」かつ「恋がしたい」というタイトルの化身と言えよう。

女子生徒格付けの責任を一身に引き受け、けじめを付けるために坊主頭にする。などと大きなことを言いながらそれだけ大きなことを言えば全て誤魔化せるだろうという考えで、実際にはけじめを踏み倒そうとするあたりも実に中二病というか、未熟な馬鹿者の発想って感じがして面白い。

最終的には実際に坊主頭になり男子生徒から高い評価を受ける一方、ラブレターを出した人の正体は分からずじまいで、色々有耶無耶に。かと思ったら、新たに五月七日先輩とフラグがたった、のか?もしそうなら今までいてもいなくても変わらない印象だった五月七日先輩にようやく役目が出来たと言えるが。

とにかく、「主人公の友人」という大抵は深く作りこまれないポジションの人を中心に据えたエピソードというのが個人的には良かったです。この話はもう少し引っ張ってもいいと思う。


凸守はもう本気で頭おかしいだけの人にしか見えない。授業中に乱入って一体何をしてるのか全く理解出来ない。そして、そんなことをしてるやつが何故成績優秀な設定なんだ。富樫や丹生谷は何故自爆になるようなリアクションをするかな。基本ほっとけば言ってるやつが頭おかしいだけで終わるだろうに。極東魔術昼寝結社の夏は日に日に間抜けになってるのではあるまいか。


なんだかシリアスっぽい演出で次回に続く。でもどうせ劇的なことは無いんだろうな。