大海原の小さな光

突如現れた交換留学生ブライアンとあかねとが繰り広げる甘酸っぱい青春ストーリー。他のプリキュア連中が無理矢理恋に結び付けようとした挙句変な告白方法を次々持ち出すあたりが、ギャグとしても全然笑えないのを除けば、実に良い話でした。まぁ、良い話だと思ったのは好みの面も大きい気はするけど。私はこういう、恋と言うにはまだ弱い淡い感情の物語、というのが結構好きです。

ブライアンがあくまで、あかねをこういう話の主役にするための舞台装置って感じであまりキャラが立ってないのだが、最後の終わり方は実に良かったです。「おおきに」「サンキュー」てところ。日本人にとっての英語は勿論留学生として日本語に多少は通じる程度のものにとっての方言も異質。それをお互いに取り替えて口にするキレイな終わり方です。

どうでもいいけど、多少は日本語を話せる人に対して、自分も相手の言葉をそれと同程度にしか話せないのに相手の言葉で返そうとするのは、障害者を殊更に障害者と強調するようであまり行儀が良くないと思う。


全く熱血じゃないし、それは?が付いてるからまだ良いとしても、初恋人生は完全に日本語として成り立ってないし、今回のサブタイはかなりおかしい。留学生と異文化コミュニケーションをしてる話がこんなサブタイで良いのだろうか。というか、あかねの○○人生、というサブタイが今までにも何度かあるが何故こんな使いにくそうなネタを何度も使う。


今回のハイパーアカンベェは、何だこれ。目立った能力は殆ど見せずじまい。デコルで出した武器とサニーの能力とを合わせた攻撃でダメージを受けるという珍しい絵が見られたものの、バナナの皮で転ばせて勢いでコンセントが抜けたとか、素材がカメラなので水をかけたら壊れたとかに比べるとあまり面白みも必然性も無い戦いだった。


次回。そういえば学校行事にはまだ選挙があったか。そして、それがどうだと言うんだバッドエンド王国。