劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[後編]永遠の物語 

始まりはあれど終わりは無し。

もしくは、永遠という名の終わり。まさしくまどかに相応しいタイトルではある。


『劇場版 まどか☆マギカ』後編である。まさにテレビ番組の前回の続きをやってるノリであり、単体で他人に理解させようとする気持ちは相変わらず微塵も感じられない。今回の場合は一応にも決着が付いているだけまだマシとも言えるけれど。

しかしマミの死やさやかの動機など、この映画の中では全く語られない部分を知ってて当然みたいに扱われるのはやはり問題だ。最初に3分ぐらい前編のあらすじを入れるだけで解決するのに。それぐらいやっても罰は当たるまいに。前後編合わせて一つの作品とする、というコンセプトにとらわれすぎた感がある。


内容としては残った9~12話の総集編、というか殆どそのまま流しただけ。時間が有り余っているためか削除は殆ど無く、追加が多い。ノーカットどころかディレクターズカット。露骨な追加はワルプルギスの夜襲来が災害と判断され避難指示が出ること(これは元々あったが本放送では時節柄無くなりソフトで復活した)、第10話相当部分でほむらの最初の自己紹介の前に第1話とは微妙に異なる先生のくだらない話があること、ぐらいか。露骨な変更は人魚の魔女終了後のほむらたちが話してるところ、第10話相当部分終了後の「コネクト」の映像、新世界に変わる直前“何も無い空間”で話してるまどかたち。

先生の話が増えたりして第1話との類似性を高めてるのは明らかだが、そのわりには前編にほむらの成績優秀なところを示すシーンが無くなってたりして妙にチグハグ。正直、合わせて一つの作品として見ても出来があまり良くないのでは、という気がしてきた。


とはいえ、良い部分は良い。たとえば第10話部分が終わった後に「コネクト」が流れるがこのときの映像はテレビのOP映像を元に一部差し替えたもので、ラストカットが秀逸である。まどか、ほむらの二人だけ。内容にとても適切である。なにせ、9話からを削らずに流せばそうなるのは必然であるが、この後編はまどかとほむらとの物語と言って差し支えないのだから。これは見て良かったと思いました。

「ルミナス」は前編の主題化と言ってたのに、今回も普通にOPとして流れる。ただ、これもこれでようやく内容に相応しい映像、曲になった気はする。初登場のEDの「ひかりふる」はなんだかよく分からなかったけど。


そして改めて見ても、結末に至る流れは出来過ぎなぐらいよく出来ていて素晴らしい。まどかに助けられ友人になったことではほむらは魔法少女になり、ほむらがその魔法を使ってまどかを助けようとし続けたせいでまどかは最強の魔法少女の才能を持ち、かえって狙われることになりながらも最終的にはその才能を使ってほむらを含む全ての魔法少女を救う。その結果まどかは誰からも忘れられた。唯一人ほむらだけを除いて。しかし時間を渡る者であったほむらの人生を正しく理解しているのはまどかだけ。そしてまどかを覚えているのは(以下エンドレス)。

なんと良く出来た因果、なんとよく出来た関係であることか。まるで二頭の蛇が互いの尾を噛んで円環になっているようだ。と、無理矢理円(まどか)にこじつけてみる。


まぁ、そんなわけでよく出来ていると思うからこそここで終わるべき。『[新編]叛逆の物語』というタイトルが明かされた新作だが、予告からして蛇足の臭いしかしない。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:11番の日記
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
FC2カウンター
フリーエリア