大海原の小さな光

封印を解いたものしかオーズにはなれない。どうしてこういう大事な設定を今まで解説していなかったのか。意外性を狙ってちょっと時間を置いてから説明するという演出のつもりなのだったら思いっきり失敗である。今までアンクが主人公以外オーズに変身させなかったのは不自然以外のなにものでもなかった。だがその不自然さは視聴者の視聴意欲を掻き立てるための謎という訳でもなんでもなくまるで「変身ヒーロー者の主人公がヒーローに変身できるのはお約束だから」とでも言わんばかりの投げやりな扱われ方だった。だったらとっとと説明しろ。


ヒロインに迫るウヴァ→重たい物体を投げつけるヒロイン→これを一瞬で切り捨ててなおも迫るウヴァ→消火器を撒き散らしてその隙に逃げるヒロイン
実に普通の流れです。だが小林に書かせるとこの普通が書けない。どうせ良くて重たい物体を投げつけたらそれでウヴァがつぶされたので逃げられたとか、悪けりゃヒロインがそのお得意の怪力で殴ったらウヴァが倒れたとかそういう冗談みたいな展開になるに決まってる。


カザリがドクターと手を組んだわけだが、彼らのいる場所これが特撮番組に於ける悪の組織っぽい雰囲気をかもし出していて実に良い。「新しい怪人○×△によるこれこれこういう計画を行う」とか言い出しても全く違和感がない。もうこれから敵はこいつらだけでいいよ。


後藤が何か勝手に納得してしまったがそんな風に考え方を改めたところで別に、繰り返したところで何の役にもたたなそうなよく言えば子供のお使い悪く言えばパシリをやらせるおっさんや、元から失敗して死ぬことが分かってる命がけの仕事をやらせて、そして予定調和に死にそうになっても助けもしないドクターが正当化されるわけでは断じてない。そこは怒ってもいいと思うぞ。