ソードアート・オンライン 第４話「黒の剣士」

いつの間にやらソロでずいぶん強くなってたキリトが、妹に似ているとかいう理由で少女を助けたり、犯罪者を退治したりする話。

今回はゲームではなく、純粋な異世界ファンタジーだったら良くもなく悪くもない普通の話です。視点人物が偶々出会った人が実は大変な力を持ったヒーローで、というヒーローものや少年漫画でたびたび見かけるパターンです。

問題はこれがゲームだとやたら強調することです。そんなことを言われると必然的に現実の有様に意識を向けざるを得ない。今回のシリカのようなどう高く見ても１０代前半ぐらいの少女から、スキンヘッドで強面のおっさんまで雑多な人間が変な機械つけて死んだように転がってるのかと考えるとなんとも言えないものがあります。

それからHPが１万以上で、数秒ごとに６００回復と一瞬すごいと思えるけど、すぐに別の感情が生まれます。すなわち限界値はいくつなのか、と。２万か、３万か、５万か、６５５３５か。半端すぎて限界が気になってしまいかえってすごくないように思えます。

だいたい、黒の剣士ってなんだ、それは本当に差別化になってるのか。この世界、変な能力はなくて手持ちの武器で戦わなきゃいけないんだろ。剣を持ってるやつで、さらに衣装が黒い奴なんて腐るほどいるだろ。


ゲームであることをやたら強調して、その分違和感ばかりがたまる話でした。