大海原の小さな光

相変わらず状況を優先して整合性を無視する作劇が気になるなぁ。ジェミニの覚醒はなぜ遅れたのか、についての説明が全く無い。これ、無視すればそういうこともあるか、と済ませられたのだがリブラ校長が、試験のとき見たから、と渋るシーンがわざわざあるからなぁ。フォローが必要だと思うのだが何も無し。ジェミニは特殊、とは一人の人間が分裂することだけ。

まだ、次回が残ってるとはいえ全く期待できない。この番組でこういう引っかかるところに筋が通ったことはまず無いからな。


ジェミニはふたご座らしく、一人の人間が二人になるという形で現れる。確かにそれらしい。多重人格よりもそれっぽい。でも幻術をかける天秤とか音で人を操るヤギとか契約を守らせる牡牛とかワープ能力の乙女とか、脈絡の全然無い組み合わせを幾つも見せられた後ではふたご座だから双子らしい能力とかいわれても説得力皆無だけどな。


でもまぁ、ドッペルゲンガーとか双子の兄弟とか言ってたところで本当に二人だったというオチは良かったですよ。これから時間が経てば元のユウキは存在がどんどん薄くなって死ぬそうだし、正にドッペルゲンガー。まぁ、こういう話は元のほうが乗っ取り返すのが定番だけど。

個人的には、元のユウキはここで死んでジェミニが理事長の部下になってくれても全く構わない。むしろそれぐらいのイベントがあった方が話が盛り上がって良いと思うのだけど、この番組にそんな風に勇気は無いだろうな。お後がよろしいようで。