大海原の小さな光

聖杯戦争の行方はおいといて、一回丸々使いかつての切嗣を描く話。大して長い話でも無いのにOPを無くしたり、EDが差し替えられていたり手が凝っているね。全くの個人的な話だが、こういう実際に誰かが回想してる様子が描かれるわけではなく、ただ物語だけが淡々と語られる過去話って結構好きである。


しかし今回の話、いきなりまるっきり話が変わったので強烈な印象を残すが、よく見るとそれほど中身が濃いわけでもなく、言うことに少し困る。まぁ、人についてでも言いますか。


若き日の切嗣。通称ケリィ。どうでも良いことだけどケリトゥグって、明らかにそっちの方が発音しづらいよ。この土地の言語はどれだけ日本と離れているのだろう。開始直後はまだあどけない顔をした普通の子供に見える。大量の人間が死んだ惨劇をただ一人生き延びたのが始まり、というのは『stay/night』の士郎と似てなくもないね。その内実は大いに異なるわけだが。

シャーレイ。切嗣の父親の助手。切嗣はほのかに思いを寄せていたようでもある。死徒化の研究を実践して死んだらしい。「ケリィはさ、どんな大人になりたいの」といういかにも鍵になってそうな言葉が放置されていて、やや片手落ちの感がある。そんなことは『Zero』では珍しいことでもないが。

衛宮矩賢。初登場、切嗣の父親。原作だと起源弾の説明シーンで名前が出ているが。ケイネスや時臣同様のいかにも根源へ辿り着くことを目標とした魔術師って感じ。明らかに一般社会とは価値観がずれてそう。切嗣が最初に殺した人間。

ナタリア。矩賢とは逆に、アニメだと起源弾のシーンで初登場し、今回で二度目。以上、終わり。


次回。次回は本当に何をやるんだろう。原作を知っていてもイマイチ想像出来ない。