大海原の小さな光

修学旅行が近付いたある日、キャンディが自分は役立たずだから皆から遠ざけられているのではないかと悩む。その頃バッドエンド王国ではジョーカーからパワーダウンしている変わりに、プリキュアの攻撃が効かないアカンベェを作る道具が与えられた。そんな話。


どうでも良さそうなキャンディの悩みの部分と、必殺技が効かない新手の敵の部分。これらが最終的に上手く絡んでプリキュアのパワーアップという流れに繋がっていく。更にそこからジョーカーの本来の目的、ミラクルジュエルへと話が広がるこの構成は中々見事。ところで、今書いてて気付いたんですけどキャンディの「○○クル」て語尾はミラクルの伏線なのかね。


さて、今回はキャンディの話。キャンディが無能なのはもう疑う余地の無いこと。常に役に立とうと懸命だ、などと言われてもつまりそれって無能な働き者ですよね。無能な働き者は一番使えないから極刑に処せと言われるぞ。

だが、それは別にどうだって良い。キャンディがいたからプリキュアたちは一緒に慣れたとかそういう擁護が出ている。なるほど。調和とか協調とかの礎、そういう線から行くわけか。あと、物語としてはジョーカーの求めるミラクルジュエルにかかわってくるんだろうけど。


新技レインボーヒーリング。出す前に見た目が少し変わるが、これは新形態と言えるものなのかそれとも技を出す前の演出なのか。プリキュアシリーズにはしばしば後者のような現象があるから油断ならない。『ハートキャッチ』のハートキャッチオーケストラを出すときとか、『スイート』の最後に少しだけ出たクレッシェンドとか。

そして必殺技が効かないはずのアカンベェを倒したと特殊性を出してはいるけど、要するにただの合体攻撃だよね、これ。合体攻撃の習得に随分時間がかかったな。


必殺技が効かない筈の青鼻のアカンベェ初登場だけど、それは別に良いや。それよりも久しぶりに出たジョーカーのポジションが少し謎。あの人、オールスターズ映画のパンフレットでは幹部のリーダーって書いてあったんですよね。会話は一見すると格下っぽいが格上なのだろうか。


次回。いよいよ修学旅行開始。