大海原の小さな光

さて、前回の続き。エンターテインメントとしてはキャンサー退場及びメテオの強化形態登場。テーマとしては、集団走れメロスに特徴的な友情とか友達付き合いとかについて。


前回最後でキャンサーに正体を知られたからといって、メテオに変身できなくなったわけだが、この件はなんだか今回に入った途端急にどうでもいい感じになってしまった。代わりに集団走れメロスだの、流星の友人が急に目を覚ましただの、友情とか友達付き合いのが前面に出ている。

確かに前回の時点で友達を作る云々についての話題は出ていたものの、急に大きく扱われたので違和感がある。タチバナなんか敵が正体を知ったから窮地なのに知られたから変身させないという融通の利かないことを言っておきながら、ライダー部を見捨てたら道具をやらなかったみたいなちょっと粋なことも言ってみたりして何がやりたいのかサッパリ分からなくなってるし。

変身出来なくなった流星がどう振舞うか、そしてどうやってメテオ(しかも強化形態)に返り咲くかというドラマには大いに興味があっただけに、このタチバナの気紛れとしか思えない展開には激しく肩透かしを覚える。


キャンサー退場。改めて、惜しい人を亡くした。戦闘能力は高いし、キャラは強烈に濃いし、で見ていて飽きない人だった。それでいてゾディアーツ全体には大して貢献してないので、是非とも彼自身が十二使徒を増やすところまで行って欲しかった。

やたらと、笑わせるな、と言いながら笑う癖があるのが地獄大喜利を破る伏線だったなんて。筋は通ってるし、実際順当さと意外さとを兼ね備えてはいる気はするけれど、何か物足りない結末だ。

ダークネビュラに行った原因はリブラ校長が幻術でヴァルゴを騙したから。おお、初めてリブラの幻術が有効に活かされた。まぁ、ホロスコープスに失敗は許されない、はそれはつっこむところなのかって感じだが。