大海原の小さな光

マジョリーナが作ったイレカワールなる指輪によってみゆきとキャンディとが入れ替わっててんやわんやになり、気がついたらみゆきたちとキャンディとの友情物語っぽく終わってた話。ギャグを全面に押し出したのかもしれませんが、一挙手一投足があれすぎて私にはあまり笑えない。


先ず根底を支えるネタが入れ替わり、小さいからといって侮れないアカンベェ、そして現れるキュアキャンディ。見た目ではなく中身が大事って流れにしやすそうであるが、実際それが相応しいかと考えると些か疑問である。

確かにマジョリーナがまだおばあちゃんなんて年ではないと言ったり、小さいが意外と侮れないアカンベェを出したり、そういうネタには事欠かない。外見みゆき、中身はキャンディが授業を受けるものの人間社会の常識に疎いキャンディは何をやらせても無茶苦茶に。だがそれも、キャンディは常にみゆきの代わりをやろうと一生懸命だった故と纏める辺りもその流れであろう。外見(起きたこと)はダメでも、中身は(考え)は立派、と。

だが、みゆきはそういったことを考えたがキャンディは最後までそのことを分かっていなかったように思えるのだ。みゆきに怒られても何故怒られたのか分からないと言い出し、そしてその件はその後有耶無耶のまま。考えは立派だと言われても、そこにも多少の欠陥があるような。中身が大事だと言うなら、この問題を考えるのも大事だと思うのだが。

なんか私も何故こんなことを言ってるのかよく分からなくなってきたので、この話題打ち切り。


どう見ても一発ネタのキュアキャンディ。こんなのが『スマイル』になって以来殆ど見られなくなっていた派手な肉弾戦を繰り広げるとは。この作品の方針がよく分からない。


マジョリーナはバッドエンド王国の中では少しだけ個性が出てきたかな。変なものを作ったり、ネーミングセンスが絶望的なほど無かったり。イレカワールの性質といい、今回出したアカンベェといい嫌がらせをすることに長けてそうだったり。そういう目で見れば初登場時に出した、分身を沢山作る鏡のアカンベェもプリキュアの弱点を適切につく嫌がらせのような奴だったし。


次回。どうにもしょうもない話の匂いがするな。