機動戦士ガンダムAGE 第22話「ビッグリング絶対防衛線」
相変わらずフリット持ち上げが実にうざったいが、今回はまだ理由を描こうとしているようではある。ヴェイガンのXラウンダー部隊に対抗する、という理由を。ただ、そもそも、問題のXラウンダー部隊にまつわる描写自体が無茶苦茶。
フリットが初めてXラウンダーという言葉を知った26年前、アンバット戦直前の時点で地球側は既にXラウンダーの有用性に気付き、戦闘に活かそうとしていたはずである。ヴェイガンではとっくの昔に実用化されていたようでデシルなど最初から自覚があり、Xラウンダーだと言うだけでユリンを巻き込んだりしている。地球も前回、訓練でXラウンダー適性なんてものが分かるという描写がある。
これほどまでXラウンダーの存在が大いに前提とされているにもかかわらず、Xラウンダーだけで出来た部隊というのがまるで新種の動物でも見つけたかのように騒ぎ立てられるというのは不可解極まる。完全に、常人では太刀打ちできない精鋭部隊を封じる人スゴイ、というシーンにするためだけに整合性を全く考えず脚本を書いたとしか思えない状況である。
ただ、物語におけるXラウンダーの扱い自体は多いに興味深い。アセムの適正が低いのを筆頭に、Xラウンダー以外がXラウンダーと戦う描写が見られたり、ヴェイガンの元締めがXラウンダーは進化ではなくむしろ退化などという持論を持っていたり。超人であれば良いというわけではない、と持っていきたいようだ。普通に展開が気になる。
ゼハートがガンダムを倒すと言いながら、結局なんだかんだと理由をつけて倒さないのはもはや様式美になりつつある。彼は今回他にも、命をかけてもやり遂げたい崇高な目的があるようなことを言いながら、それが何かと問われたら「お前などに理解できるものか」と返すなどまさに矛盾の権化。だが、そこが良い。彼は矛盾に満ちたキャラとして実に良い味を出してきていると思う。
デシルは、実に良い噛ませ犬であった。態々ゼハートに「お前は手を出すな」とか言って意気揚々とフリットに挑みながら結果的には一方的にボロボロにされただけ。戦局が不利になりゼハートに連れ帰されると、おれはまだやれる、と叫ぶ。見た目と言い、台詞と言い、行動と言い色々残念な人になっているな。
機体は専用のクロノスと言うそうです。正直、他のと違いが良く分かりませんが。他のを操る能力があるとか、最後のコーナーがネタバレしやがった。番組自体が勝手にネタバレってどうよ。そして、またデシルが他のを操るネタかよ。ワンパターンな。
リマスター版『機動戦士ガンダムSEED』 第11話「目覚めた刃」
全体的に布石を打つ、繋ぎの一回。前回の後始末をして、いくつか会話があって、奇襲を受けたから戦って、と言った感じの内容。
冒頭アバンタイトル部を、前回の内容で約2分潰す。明らかに必須とは言えない部分が幾つもある。『SEED』の特徴である以前の映像を使った時間稼ぎが、この時点で既に見えてきております。
前回の、人質を勝手に逃がした件の後始末。こういう部分を描くところは立派です。ただなぁ、なんか煙に撒かれた感は否めないけど。
その後、戦闘は。番組としてロボを出す必要から仕方なくやった的な無理矢理さがあるが、意外と後に続くネタが結構あったりする。不例が危なげな人になったり、イザークが顔をやられたり。この時点で先の展開を考えていたかどうかは知らないが。
しかしそれはそれとして、戦闘シーンの描写がもう既にちょっと気をつけてみると使い回しに気付く状態になっている。
フリットが初めてXラウンダーという言葉を知った26年前、アンバット戦直前の時点で地球側は既にXラウンダーの有用性に気付き、戦闘に活かそうとしていたはずである。ヴェイガンではとっくの昔に実用化されていたようでデシルなど最初から自覚があり、Xラウンダーだと言うだけでユリンを巻き込んだりしている。地球も前回、訓練でXラウンダー適性なんてものが分かるという描写がある。
これほどまでXラウンダーの存在が大いに前提とされているにもかかわらず、Xラウンダーだけで出来た部隊というのがまるで新種の動物でも見つけたかのように騒ぎ立てられるというのは不可解極まる。完全に、常人では太刀打ちできない精鋭部隊を封じる人スゴイ、というシーンにするためだけに整合性を全く考えず脚本を書いたとしか思えない状況である。
ただ、物語におけるXラウンダーの扱い自体は多いに興味深い。アセムの適正が低いのを筆頭に、Xラウンダー以外がXラウンダーと戦う描写が見られたり、ヴェイガンの元締めがXラウンダーは進化ではなくむしろ退化などという持論を持っていたり。超人であれば良いというわけではない、と持っていきたいようだ。普通に展開が気になる。
ゼハートがガンダムを倒すと言いながら、結局なんだかんだと理由をつけて倒さないのはもはや様式美になりつつある。彼は今回他にも、命をかけてもやり遂げたい崇高な目的があるようなことを言いながら、それが何かと問われたら「お前などに理解できるものか」と返すなどまさに矛盾の権化。だが、そこが良い。彼は矛盾に満ちたキャラとして実に良い味を出してきていると思う。
デシルは、実に良い噛ませ犬であった。態々ゼハートに「お前は手を出すな」とか言って意気揚々とフリットに挑みながら結果的には一方的にボロボロにされただけ。戦局が不利になりゼハートに連れ帰されると、おれはまだやれる、と叫ぶ。見た目と言い、台詞と言い、行動と言い色々残念な人になっているな。
機体は専用のクロノスと言うそうです。正直、他のと違いが良く分かりませんが。他のを操る能力があるとか、最後のコーナーがネタバレしやがった。番組自体が勝手にネタバレってどうよ。そして、またデシルが他のを操るネタかよ。ワンパターンな。
リマスター版『機動戦士ガンダムSEED』 第11話「目覚めた刃」
全体的に布石を打つ、繋ぎの一回。前回の後始末をして、いくつか会話があって、奇襲を受けたから戦って、と言った感じの内容。
冒頭アバンタイトル部を、前回の内容で約2分潰す。明らかに必須とは言えない部分が幾つもある。『SEED』の特徴である以前の映像を使った時間稼ぎが、この時点で既に見えてきております。
前回の、人質を勝手に逃がした件の後始末。こういう部分を描くところは立派です。ただなぁ、なんか煙に撒かれた感は否めないけど。
その後、戦闘は。番組としてロボを出す必要から仕方なくやった的な無理矢理さがあるが、意外と後に続くネタが結構あったりする。不例が危なげな人になったり、イザークが顔をやられたり。この時点で先の展開を考えていたかどうかは知らないが。
しかしそれはそれとして、戦闘シーンの描写がもう既にちょっと気をつけてみると使い回しに気付く状態になっている。
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機動戦士ガンダムAGE 22話
退却を強いられてしまったな。
というわけで、
「機動戦士ガンダムAGE」22話
先代無双の巻。
やっべ、今回の戦闘マジで面白かった。
日野脚本をどういじくったら、ここまでまともに仕上がるんだ。
...
機動戦士ガンダムAGE 第22話 「ビッグリングの絶対防衛線」
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ゼハ:これより、ビックリングへの総攻撃だ!↑イゼルカント:ゼハートよ人が愚かであることは変わらない。:いつかその連鎖を断ち切らねばならん、だからこそこの計画をたてた。:...