大海原の小さな光

１１thを殺そうとするみねね、みねね個人に味方することを決めた西島、西島に協力しようとする高坂ら雪輝の友人たち、そしてなんかもうキャラが掴めない雪輝。１１th戦は残った者をつぎ込んだ総力戦という様相を呈してきて、実にラスボスって感じ。ラスボスじゃないけど。


ついに明かされる１１th及びその能力の秘密。１１thは元々他の所有者と同格のプレイヤーではなく、ゲームを作った側だった。未来日記というシステム、そして日記の原型を考えたのがジョン・バックスであり、そこから彼は全ての日記の上を行く能力を手に入れた。それが「the watcher」。他の未来日記を見る日記。

この、ゲーム参加者の能力の原型を知り、その上を行く能力を持つというところをギルガメッシュに例えているわけです。そして彼はギルガメッシュと違って傲慢だったり油断したりしない。

閑話休題。もっとも、ばれてしまえば対策が打てるような能力でもある。やはり最後は本人の権力や、人を動かす戦い方が優れているということになる。

しかし、圧倒的に有利なのに以前ムルムルとデウスが言ってた、誰が最後に残るかについての賭けでは１１thは存在さえ触れられなかったんだよな。


さて、前回ラスト由乃についての新情報で動揺したかに見えた雪輝だったが、実際にはすごくいい顔で今の由乃を受け入れなました。とりあえず、前回ラストの時点で雪輝が由乃を疑ってると思った奴は全員土下座な。１１thがギルガメッシュだとするなら、今の彼はさしずめ『未来日記』界の衛宮切嗣。皆が幸せな結末を目指して、障害は消し、使えるものを使うと決めた死神。恐れるものなどあまり無いよ。

そんな彼は今回ずっと姿を見せなかったが最後になって戻ってきました。そして、みねねたちを１１th攻略の囮にしていたことをすごくいい顔で認めました。本当にいい顔です。キャラの方向性がイマイチ掴めないけど。


今回の実質的主役は、その囮にされていたみねねたち。単身１１thを殺そうとするもなんだかんだ言ってるうちに西島と組むことになり、結婚を申し込まれたりするが、その結末は…。西島がすごい勢いで分かりやすい死亡フラグを立てていくのは笑えたが、それでも実際に死ぬところは中々インパクトがあったな。

その死には反応してたし、みねねも西島のことを憎からず思っていたのは確かなのだろう。その直前には手をやられている。片目を失い、片手を失い、愛する者を失い、とこの作品でも一際受けるダメージが多い人ですよね、この人。


西島に協力する形で雪輝の友人たちも、１１thを倒すみねねの作戦に乗ることになったわけだが。その際高坂が拒否反応を示すところはつっこみどころですよね。あの時はお前も相当ひどいことをやってただろ。そのことを忘れて一方的に人を非難するとは。

１１thの計画が発動したことで高坂、日向、まおはいずれも孫日記所有者になった件については。まぁ、ついにこういう展開が来たかって感じ。


まだ生き延びてた８thは、桜見市民全員を日記所有者にするという１１thの計画に使われた。その計画はある程度上手くいく、１１thの強さを更に確たるものにした。本当にひどい展開の引き延ばしだ、コイツ。


次回、ついに１１th、そして８thと決着がつく。多分。