大海原の小さな光

何事にも筋が通っていることを求める性格で、弟や妹が多い緑川なおが４人目のプリキュア、キュアマーチになる話。


仲間集めも三度目ともなるとさすがに飽きるということか、今回は先の２回とは展開を少し変えてきた。結局覚醒の時までプリキュアについて触れることが出来なかったり、なお自身が何かに挑んで失敗しつつもそこから得るものがあったという流れではなかったり。

そもそも、なお自身は特別なことを何もしていない。弟や妹の世話をするのは普段からやっていることだろうし、彼女にとって特別なことと言えばそれこそ、みゆきたちと友達になったこと及びプリキュアになったことぐらいだ。

ただ、なおが絆というか繋がりというかにこだわるキャラだということは一貫している。プリキュアになる直前家族の絆について語ったのが印象的だが、最後にみゆきたちに仲間に入れて欲しいと言ったのにもそれがよく表れていると思う。そうなると、以前にキャンディがプリキュアには友達のことを大切にすることが云々と言ってたので、結構重要なキャラ付けなのかも。

戦闘中にサニーが言った「うちらの絆は…まだそんなにかたないけど…これから硬くなる。」という台詞。単なるなおと対比したギャグだが、未来に向かっているのが前提でそれをより良くしようとしているという未来志向の台詞だと考えるととてもこの作品らしい台詞である。


今回アカオーニが起こしたバッドエンドは、家族はいずれバラバラになることと、遊びがまったく楽しく感じないこと、とあまり関係無い複数の反応が見られた。これは多分、未来に対して悲観的になることで今が楽しめなくなるという効果だったのではないかと思う。こじつけだけど。

アカンベェの攻撃を相殺するのにハッピーシャワーを使ってしまう展開。三度目にしてようやく、新人に攻撃させる為既存の人物に必殺技を無駄打ちさせる、部分で納得できた。


キュアマーチについて。サブタイによれば風の戦士らしいですが、変身シーンぐらいしか風らしいことは無いですね。物凄く速く走れるスピード特化型。あ、風のように走れるって言う意味なのか、ひょっとして。

そして、それ以上によく分からないのが名前。行進曲のことなのか、それとも行進、全身等前に進むという行為そのものという意味なのか。どっちでも意味が通じる気もするし、どっちもあまり似合わない気もする。凄いスピードで走り回るわけだし、後者の意味だと思えるんだが。


次回。ついに５人目登場か。