大海原の小さな光

という訳でついにその姿を現した宇宙最大のお宝。先ずは、そこにいくにはナビィがかかわっているという件。なるほど、確かにこれならナビィがいなければ宇宙最大のお宝にはたどり着けないな。ただ、永久機関がどうのこうのというご大層な前フリは殆ど活かされてないよな、これ。

そしていよいよお宝に辿り着いた。唐突に語りかけてきた地球の意思なるものによれば、宇宙を好きなように変えられる力だとか。何でたかが辺境の一惑星にいる人(戦隊メンバー)の力程度で宇宙が変えられるのかとか、言いたいことは色々あるが、まぁ別に良かろう。宇宙を自由にできるというその大べらぼう、宇宙全てと同じほどの価値があるという今までの前評判も頷けるというものだ。

もし、多少のリスクに目をつぶり、本当にこれで全ての問題を解決してしまったりしたらがっかりする者やけちをつける者もいるだろう。だが私は、是非ともお宝を使ってほしい。私はね、なんでも願いが叶う魔法のアイテムとかタイムマシンとかを出しつつそれを使うことによるリスクを見せ、過去や世界を変えてはいけないんだと主張する展開が基本的に嫌いなんです。

さらにゴーカイジャーの場合、戦隊というかヒーローものであることを加味するとさらにひどい展開もありうる。以下が私の考え得る最悪の展開である。ゴーカイジャーは意地を張って最大の宝を使うことなくザンギャックに勝利を収めたところ、突如したり顔で話しかける地球の意思。曰く、宇宙をどうにでも出来る力などという誘惑にも屈せず独力で圧倒的苦境を切り抜けたその精神力、武力その他諸々こそ真の宇宙最大の宝というに相応しい云々。

まぁ、とにかく宇宙最大のお宝を使わない展開はどうあっても私の個人的に嫌いな展開になりそうだってことです。


インサーンとの決着。消化試合感が半端ではない。完全に最後に貰った５つの戦隊の力を見せるためって感じで戦闘にはまるで見せ場無し。昔から巨大化役の最後って結構いい加減なことが多いし、戦隊とマジメに戦って死んだ分マシな方か。


そして、ついに辿り着いたザンギャック大艦隊。このビジュアルは実に素晴らしい。空を埋め尽くす敵、敵、敵。うむ、実に盛り上がる。どういう最後を迎えるのであれ、今とても面白そうなことは紛れも無く確か。