大海原の小さな光

今回は、雪輝父の登場、その背後に見え隠れする１１thの影、引き続き７戦、西島が一気に８thを抑えた、と多くのネタが絡み合い二転三転するボリューム満点の内容。派手さは無いが丁寧で、繋ぎという印象を受けないのも良い。

雪輝の父親が駄目なところ。それは、懸垂が出来ないのを速すぎて見えないと言い訳するだの、握力計を勝手に変えるだのといった勝負に対するしょうもない行為や、借金で家庭の崩壊を招く、といったものに代表されるちゃらんぽらんな生き方。ただ、１１thにいいように利用されているのはしかたあるまい。策を用いて戦うタイプに引っかかったことを責めるのは酷というものだ。

まぁ、雪輝の携帯電話を壊せば借金チャラ、なんていう怪しすぎる条件に引っかかってる時点でやはり駄目だと思うけど。

１１th。今回はあくまで雪輝父の黒幕としているかもしれないと存在が触れられた程度。本領発揮は今後。この番組では珍しい登場の仕方である。

７th戦の続き。雪輝の携帯電話を壊そうとしている雪輝父の情報を得て自体に介入する７thたち、それに対し悉く上手く対処していく由乃、雪輝の携帯電話を壊すことにこだわる雪輝父、そして殆ど事態に流されているだけの雪輝。派手なことといえば最後の爆発オチぐらいしかないが、多くの者が絡んで静かに確かに盛り上がる戦いであった。

８th。考えてみれば８thの能力がネットによるものである以上、逆にネットから８thを探ることも当然出来るわけである。これで主人公組と殆ど絡むことなくゲームセットになってくれれば良いのだが。


相変わらず由乃の行動にはぶれが無い。何を犠牲にしても愛する雪輝を護る、その一点は終始一貫断じて変わらない。今回の話はその想いが試されていると言っても良い展開だろう。最後の雪輝父と同時に差し伸べた腕が届くのかどうは、彼女の思いは雪輝に通じるのかということに他ならない。

とうの雪輝は、前回今回と続く７th戦から今回のみねねのコーチ、父親との再会などを経て何らかの変化を迎えようとしている、のか?


しかし、今回のサブタイ「修理」って何だったんだ。次回の「家族割り」はセンスを感じるが。これは上手い。