大海原の小さな光

その内容はというと、実に久しぶりにファムが主人公らしく話を引っ張っていたと思う。今回の半分くらいは、気づいたらグラキエスに拾われていたファムたち拾った人との話で出来ていた。それは別に良いんですが、シルヴィウスの人たちはどうなったんでしょう。最初の方でディーオたちが映っただけのような。

そういえば、ディーオにやられた連邦の暗殺部隊は皆「ライトセーバーのようなもの」を振り回してた。あの世界では手持ちの武器といえば、「ライトセーバーのようなもの」なのだろうか。


さて、シルヴィウスの人たちの尊い犠牲と引き換えにグラキエスが画面に映ったわけであるが、思ったより牧歌的な国ですね。明らかに他とは違う兵器を持ち、近づくものはどこの誰であれ排除するという態度から受ける印象とは随分違う。偶々優れた道具があっただけで住んでる人は穏やかというオチなのか、それとも今回穏やかに見えるところだけが映っただけなのか。

そして、グラキエスが今ほど排他的になったのもグランレースの日にしてファラフナーズ暗殺の日が原因だとか。またですか。国の政策としてはあれが重要な話題の一つになるのは当然だが、それでも、主要人物が誰しもあの日にかかわりがあるという作品としての狙いが見えすぎて何とも言えない気持ちになる。

ところで私は、グランレース開催の日とファラフナーズ暗殺の日とが同じ日だった、みたいなそこまでは曖昧にぼかされていたり全く言ってなかったりした情報を受け手（読者、視聴者）に与えられた途端、急に皆ハッキリ喋りだす話作りがあまり好きではない。大抵の場合ぼかされていたころの会話を見直すと不自然になる。特に今回の場合、作中では誰でも知ってるような話なので誰もここまで話題にしなかったのはかなり不自然である。


連邦のグラキエス攻撃が始まるかというところで続く。そして次回はこの直後から続きっぽい。普通に話が繋がっているというのは良いものだ。