大海原の小さな光

先ず、ノイズの完全復活に関して言いたいことを一つ。あぁ、あの小鳥も利用されて他だけで本体は別物という可能性がほぼ完全に消えたな、以上。可能性は結構あると思ったんだがな。アフロディテの近くには喋るオウムがいたりするし。

ともかく、ノイズの完全体は小鳥の面影が影も形も無い巨大怪獣。見た目は強そうだ。しかし実際にやったことが人間を石にして、音楽を消し、静寂を楽しむって。見た目の強そうさがもったいないぐらいパッとしない行動だ。あと、静寂を望むってネタが『splash star』のラスボスと若干かぶる。


楽譜から出来たネガトーンに対し語りかける響、それによってネガトーンに変化が生じ、さらにそれを受けプリキュア一同再度変身できるように。非常に感動的な流れなのだが、行動があまり響のキャラに合っていない気が。

まぁ、それは別にいいや。それよりもネガトーンに対して向けられた言葉の内容のほうが気になる。音楽は人間を幸せにするもの?そのようなことは本作全体で繰り返し言われている気がするが、しかしあまりにも決め付けが過ぎる意見ではないか。人間を不幸せな気分にする名曲などいくらでもある。

だからこそ本作の最後は、メイジャーだのマイナーだの瑣末なことではなく、音楽それ自体に対して挑戦するものだと思ったのだがどうもそうはなっていない。この期に及んでまだこんな理屈で話が進む辺り、幸せ対不幸せで最後までつっきってしまいそうで、何かひどく安易だ。


ラスト、調べの館が変形して空を飛ぶ。館そのものの変形ならまだ良いとして、周りの地形を巻き込んでいるのは一体どういうことなのだろう。なに、土地に対して勝手な改造をしているんだコイツら。


次回。ハイハイ、死ぬ死ぬ詐欺乙。