大海原の小さな光

いや、理由は明白なんですよね。音符の数がハッキリしていないし、プリキュア側、マイナーランド側の持っている音符の数もその時々で都合よく変わる。１エピソード単位では通常１個ぐらいしか手に入らないのに到底そんなペースでは集まらないはずの数が映っていたりする。

要するに話(製作者)の都合でどうとでも状況をいじれるシロモノなので、最後の１個を巡る攻防になったということ自体に説得力が乏しいのだ。この状況に説得力を持たせようとしたらそこに大変な努力が求められるほどに。

ところが、最後の１個になった理由はマイナーランド側が楽譜を作ったら後１個になっていたからと言ういい加減なもの。プリキュア側がそれを知ったのもバスドラたちが勝手にペラペラ喋ったのを盗み聞きしただけ。いかにも、こういう状況を作りたいです、という製作者の都合がみえみえ。


話の内容もはっきり言ってひどい。確かに、結果的に最後の１個になった音符はファリーの中にある。しかしフェアリートーンから別のフェアリートーンへ移せないわけでも、他のところにおいて置けないわけでもない。プリキュア側にそういう当たり前の防衛策は無かったのか。

マイナーランド側も、ノイズ様にはフェアリートーン本人にも気づかせること無く大量の音符を掠め取った技がある。それを使えば今回の話はいきなり終わっていたところである。にもかかわらずノイズ様は部下にまかせっきりでネガトーンとの戦闘が終わるまで姿を現さなかった。出番をケチらないで下さい、ノイズ様。


全編ギャグ調であるがそういうこととは関係無く、敵味方双方とも挙動があまりにも間抜け過ぎて、最後の１個を巡る攻防の話にはとてもではないが相応しくない。

一応、東の人、西の人、響の父、奏太、王子先輩及び王子隊の人などセミレギュラーと言える人が大体出揃っている話でもある。これはプリキュアと言うか集団ヒーローらしい、皆で力を合わせることの大切というテーマをこれ以上無いほど体現した話だとも言えよう。だが、だとしたら尚いっそう、そういう大切な話をギャグにするなという思いが強くなる。


OP映像が劇場版の宣伝を終えて、多少変わった。ミューズがなんとも中途半端な位置に入っている。けど、正直な話そこはどうでも良いです。マイナーランド勢の後ろに映ってるのが真のノイズ様なんだろうか。


次回。まだ復活に手間掛けるんですか、ノイズ様。