大海原の小さな光

先ず最初に一つ言っておきたい。この作品のヒロイン我妻由乃は正真正銘、紛うことなき本物のヤンデレである。由乃についてネタバレにならず言えることは殆ど無いので、とりあえずそれだけは覚えておいてほしい。

まぁ、現時点ではその「ユッキーの為なら何でもする」という言葉に嘘偽りの無い振る舞いの数々を目に、脳裏に焼き付けておけば良いと思いますよ。


９th雨流みねね。いつ間にか大量の爆弾を仕掛け、学校を占拠したテロリスト。どうやって爆弾を仕掛けたのかサッパリ分からないが、それはともかく今回行われた行動の殆どは爆弾や脅迫といった普通の犯罪であり未来日記はほとんど使われていない。真に気にするべきはそこだと思う。

４th来須圭悟。刑事。能力は「捜査日記」。一見すごそうだけどサバイバルゲームにおいてどの程度意味があるのか、本職である刑事としてもどの程度使う機会があるのか、疑わしい能力である。あと、声が少し合ってない。

３rd火山高夫。殺人鬼、実は教師。能力は「殺人日記」。前回本名も能力も殆ど不明なまま瞬殺された人。今回その辺にフォローが入りました。


自分のことは分からない雪輝の無差別日記、雪輝のことだけが詳細に分かる由乃の雪輝日記。それはそのまま二人のことでもある。傍観者と称して人のことを見ながら自分のことは見ていない雪輝とその雪輝だけを見ている由乃。異能バトルものでは各人がその者の性格に相応しい能力を使うのは珍しいことではないが、この作品の雪輝と由乃との場合は物語の展開にも上手く使われている。


雪輝は由乃と協力し、４thから同盟を持ちかけられ、それ以外の８人は１st排除を優先するよう考え出した（と思われる）。結果的にバトルロワイヤルものというより主人公側数人が敵集団を倒す、という普通のバトルものの構図になっていますよね、これ。