大海原の小さな光

ラストシーン、ヒーリングチェストを持って来たところからミューズの正体はアコではないか、と考えられる。私も以前から考えていたところである。作中に決定的に否定するような描写は無い。何より作中人物が検討さえしていない。

しかし、しかしである。今まで散々謎の人物として引っ張っておきながら、こんな自白同然の描写をして然る後やっぱりそうでした、などという話が許されるだろうか。否、断じて否。こんなことをした以上もう少し捻ってもらわなければ困る。

しかし、かと言ってアコが無関係だったならミューズは本当に盗難にあいかねないような場所にヒーリングチェストを置き去りにしていたことになる。それは駄目だろう。

これは難問だ。どっちも非常に選び難い。


まぁ、正体探しはもういいや。それよりもクレッシェンドトーンと話しているところだ。いや、話してないか。クレッシェンドトーンが一方的に喋ってただけだ。ミューズの護りたいものとか、仮面をつけなければならない苦しみとか。視聴者の全くあずかり知らぬところで繰り広げられた物語、その一端が垣間見えたようでなんか良い。

ところでこのシーン、ドドリーがクレッシェンドトーン「様」といったのにすこし笑えた。いや、お前最初(第２８話ラスト)は呼び捨てにしてただろ。

結局、ミューズのことは劇場版まで引っ張るつもりなのかなぁ、この調子だと。


ところでヒーリングチェストはなかったが個人武器の必殺技一斉発射だけで普通に勝ててしまった。やはり前回思った、敵にパワーアップを感じないから主人公側がパワーアップする必要を感じない、という直感は正しかったようだ。


トリオ・ザ・マイナーの変装にはもういい加減騙されないでほしい。特にエレン。あんたは色んな意味で連中のそういう手段が通じてはいかんのはずなのだが。