大海原の小さな光

状況は不利だし、こっちからグリードに攻撃を仕掛けよう。現在のグリードのアジトはドクターの屋敷だ。と言うことで奇襲をかける主人公たち。何が嫌いかって先ずここの全てが嫌い。アジトはドクターの屋敷って知ってたんならさっさと教えろ。そしてそれ以前のそもそもの問題として、今まで主人公から攻めようとしなかった理由が無い。

本拠地を知らなかった?そもそも初期には拠点が無かった?主人公には偵察アイテムが無数にあるだろうが。グリードは倒しても甦ってしまう?それを知ったのはつい最近（ガメル、メズール復活）だろうが。何れも主人公から攻めようとしなかった理由として成り立っていない。

私は、こういうそれ以前からできただろう展開が何の理由も無く行われていなかった、というのが大嫌いなんだ。『仮面ライダーW』に於けるテラーの能力のせいで敵の本拠地を何となく調べたくなくなっていた、は初めて見た時は敵の本拠地を調べなかった理由付けとしてはひどいと思ったが、これに比べればマシである。こっちはひどい理由さえ付いていない。付けたつもりなのかもしれない理由は全く理由になっていない。


最初の方のアンクとドクターとの会話。ドクターが「グリードは死ぬのではない」と言っている辺り。思考が人間に近付いているアンクとグリードによりいっそう近付いているドクターとの対比、なのだろうがドクターが終末云々言ってるキャラをいまだに根強く引きずってるせいでただの知ったかぶりに聞こえる。


相変わらず、と言うべきかグリード完全体のショボさが留まるところを知りません。

「これがグリードの欲望」
ハイハイ、ワロスワロス。正直、やってることは鳥のヤミーと同レベルなんだが。そういえばこの人たち、メズールが死んだけど解き放たれた描写が無いよね。

「メズールならこれが効く筈だ」
「もう、子供だましは効かない」
属性(笑)。明らかにメズールの話になってる流れでラトラーターが揃ったのもご都合主義だと思ったら、それが何故か知らないが効かないとか。しかもそのくせ、紫(の斧)の氷結は効く、て何でだよ。これは高度なギャグなのか。そうでないのなら、本気で作ってる方の知能を疑わざるを得ない。

前回のカザリを見て、完全体になったところでさんざ煽ったほどには大したこと無くてケンカが少し強くなるだけ、だと思った。今回のメズール完全体を見て、そのケンカの強ささえ疑わしくなった。