大海原の小さな光

マイナーランドを裏切ったと思ったら何故かプリキュアになっていたセイレーン、その問題は根深い。今までマイナーランドとして人々を苦しませる方向で色々やってきたのに今更、というのもある。だが問題はそれよりも、元々メイジャーランドの出身でありながらマイナーランドに寝返り、マイナーランドでは変身能力を活かして人を騙してばかりだったこと。マイナーランドを裏切るといって騙したこともあるし(第２０話)どうにも説得力がない。

そんなセイレーン改めエレンに対するハミィの振る舞いは正に主人公のそれ。その愚かにも見える懸命な、友情ゆえの振る舞いはエレンにとって確実に救いとなった。そのハミィとの友情や、あと音吉さんの言葉などもあってエレンはキュアモジューレ等も備えた完全なプリキュア、キュアビートになった。そして見事敵を倒した。

その頃本来主人公であるはずの人たちが何をやっていたのかというと、またセイレーンの作戦ではないかと疑っただけだったり、特に先のことは考えずに動こうとしてみたり、戦闘であっさり敵に(文字どおり)絡め取られたり。およそ大したことをしていない。


例のアレが無くなったと思ったら老若男女誰にでもなれる変幻自在の変身能力が無くなっていた。セイレーンの変身能力はあのネックレスが本体だったのか。道理で変身自体は完璧なのにアレだけ残ってしまうなんて変な仕様なわけだ。


メロディがドミ、リズムがレファ、ビートがソラ。シが中途半端にあまったな。高いドは明らかに独自路線だし。フェアリートーンの割り振りはどうなっているんだろう。


ところで今回で、心のト音記号が見つかりキュアモジューレを備えた(本作に於ける)真のプリキュアの定義を満たしたことで固有の名前キュアビートを名乗るようになるというドラマはよく分かる。また、色々あって今回からセイレーンではなくエレンで通すようになる、というのも分かる。結果ますます前回キャスト表記がフライングしてたのが意味不明に。本当になんだったんだろう、アレは。