大海原の小さな光

アンクが鳥のグリードに吸収合併されましたが、小林の普段の行いが悪すぎてこれでアンクが退場だとは微塵ほども思えない。そう思ったら案の定予告で、手遅れになるとか何とか言ってて要するに急げばアンクだけ分離できるん様子。

そもそもアンクが吸収された一連のシーンからしてツッコミどころだ。「戦いが終わった後って一番隙が出来る」とか何とか言って攻撃を仕掛ける鳥のグリード。それ自体はまだ百歩譲って認めるにしても構図が致命的なまでに不自然。鳥のグリードが長ったらしい説明台詞を喋ってる間中棒立ちでそれを聞いていて、もはや隙を作ってあげているとしか思えないアンク。何がしたいんだ、アンタは。

さらに、ヤミーを作ったのはヤミーによる事件なら必ずやアンクにも隙が出来ると思われるのでそこをつく、という鳥のグリードの戦略。この程度の小学生でも思いつけそうなアイディアでアンクっぽい(頭脳派らしい)と評される辺りこの世界は本当に平均的な頭のレベルが低いようだ。まぁ、物語の登場人物は決して作者以上にはなれないのだから当然とは言え。


さて、アンクが奪われたせいで主人公はメダルをほとんど使えなくなりました。残されたのは主人公の体から直接とび出してくる紫のメダルのみ。そうか、紫のメダルが変な設定だったのはこういう状況の伏線だったのか、なんて言うと思ったかバカめが。前作『仮面ライダーW』の主人公だって言っているだろうが「体一つになっても食らいついていくのが仮面ライダーだ」。追い詰められた状況であろうと知恵と努力勇気と根性とその他諸々とで何とかしろ。変な設定に頼るな。


アンクが居るということは刑事の身にも危険があるということだと今更言い出す主人公。何言っての、こいつは。正に今更である。製作者が、というかもっとはっきり小林がここまでのストーリー展開を何一つ考えていなかったのであろうことが窺える。