大海原の小さな光

とりあえず、死んだと思ったら死んだ振りしてただけだった伊達の件について一言言いますね。お前、人の命を何だと思ってるんだ。こんな普段から人が致命的な被害を食らわない作品で死んだと思ったが実は生きてた、をやられても何の感動も無いんだよ。普段は穏やかで生き死になど考えられないような作品で死ぬから衝撃があるし、人の命がゴミみたいな作品で無事に生き残るから安堵感がある。これがすべてだと言うつもりは無論無いが、少なくとも今回の伊達が何の面白みも無いのは確かだ。ハイハイ、どうせ全てが終わった後にむくっと起き上がるんでしょう、と思ったら案の定だよ。

それだけは是非言いたかった。話が前後しますがそこに至るまでの経緯も無茶苦茶。呆れかえってものが言えない。医療関係の学校なんて主人公が言い出しただけの妄想に過ぎんのに何故かそれが真実みたいな話になっているし、後藤の自分が持つ伊達像を守るために伊達を撃つのが伊達を殺さないことだ、てのが何故かかっこいい話みたいになってるし。前者については何故人の妄想でそこまで盛り上がれるのか。恥ずかしくないのか。後者については、いやそれドクターと同じだから。ドクターを敵役としてその思想を否定したいんだったらこの後藤の覚悟を肯定するのはまずいだろ。

ええと、それから結局伊達の「医者は自分が第一」って言葉をきれいすっぱり忘れていたとしか思えない展開。伊達に対して説得という名目で話しかけるんだったらこれ以上有効な言葉はあるまいに。この世界の住人はとんでもない阿呆しかいないようだ。

それから、自爆装置。これで伊達がマニュアルを読まないというネタを有効に生かしたつもりかもしれないが、同時に自爆装置が簡単に取り外せる残念な仕様になったわけだが。


そういえばすごく久しぶりに鳥のグリードの話題があったね。今回の悪くない点はそこぐらいしかないや(良いとは一言も言ってません)。