大海原の小さな光

わけだがそれ以上には特にいうことが無いような話だったので少し別のことを書くことにしよう。
以下、どうにもまとまりの無い文章。

そもそも森羅万象なんだっていつかは崩れ、壊れ、消えるものなのである。生物の場合はそれを『死』というが。まぁ、とにかく誰だっていつかは死ぬ。人が死ぬとすぐにとてもかわいそうだとか、残念なことになったになったとかいかにも不幸せになったように言う人がいるがそうではない。死自体には価値はない。その人の人生が幸せだったか不幸せだったかは死んでからどんな風に生きてどんな風に死んだかを振り返って考えることである。少なくとも、本人が幸せに死んでいったのなら幸せな最期だといってやるべきである。それが私の持論である。

してみるとAngelBeats!の死後の世界というのはとても幸せなところなのではないだろうか。死なないから、では無い。この世界から消えた人間は「もうこれ以上思い残すことは無い」というほどに満ち足りた人間である。そしてこの消滅以外に死後の世界から退場する方法はおそらく無い。そう、この世界を去る人間は必ず幸せなのだ。そう考えると消えないように生きるというSSSの方針は幸せになることを自ら拒んでいるということであって何ともこっけいだ。このことは見方を変えるとこのようにもいえる『この世界で長生きしても全く自慢にならない。むしろ長生きなわりに充分に満足したことのないかわいそうな人である。』

まぁ、一人で勝手にやっているのなら実害は無いがゆりの場合は消えることに対して勝手なイメージを与えてまで他人を巻き込んでいる。他人の幸せを阻んでいる。これはかなり迷惑だ。普通に授業を受ける程度で消えられるような人がSSSに入ったばかりに（奏と戦う、といったような）全く無意味な努力をさせられた、という展開を考えるとこれほど迷惑な話は無い。

色々考えると最近SSSに入ったばかりなのにあっさり消えられたユイは幸せなヤツなのかもしれない。