Lostorage incited WIXOSS 第12話「夜明け」
一つの戦いの終わり。
思った以上に綺麗な終わり方だった。
ほぼ丸々一回ブックメーカーと戦って勝つだけの最終回。それが同時にすず子と千夏との物語の終わりにもなっている。二人の話は前回で大体やり切って、後は申し訳程度にラスボス扱いされた奴と戦うだけ、などという風に前回の時点では思ったが、中々どうしてことはそう単純ではなかった。良い意味で意表をつかれた。
個人的に、意外性と納得性と兼ね備えた展開の連続だったことは満足度高し。先ず、すず子もブックメーカーもコインに余裕があり、負けても即死は無く勝った方が損、と思ったがこれは完全に誤解であった。コインのベットは一度に一枚だが、手持ちの範囲内では何度でも出来、負けると本来失う一枚に加えベットの分を失う、という理屈だったのね。理論上いつでも即死はあり得たわけだ。そして、ここからが肝心なのだが、ブックメーカーのルリグがあまりにも卑怯なせいでコインを使い切るまで粘るのが一番妥当な戦い方になってしまい、畢竟敗北からの即死は必然性が高い。上手く出来ている。
コインを使い切ったすず子に千夏が自分の残りを使わせる、というのも良し。本作のセレクターバトルは記憶を賭けていたわけだが、その記憶がコインという明瞭な形を持っていたからこそ出来る展開だ。出来るというか、説得力が増すというか。コインを掛け金にギャンブルをしている形なのだから、それはそういう使い方も出来ますよね、という。同時に、強大なラスボスを相手に主要人物が力を合わせる、力を合わせた結果今までに無い結果が出る、というお約束の展開にもなっている。これまた上手く出来ている。
そして、終わってみれば、ブックメーカーは消え、すず子は勝ち抜け、千夏は記憶が消えた。主な人物が全員、形はどうあれ、ゲームを終えた。これはこれで絶妙。禍根は(多分)無い。やり切った感がある。見事。
結局のところ、この歪んだセレクターバトルが始まった根本的要因は全く手付かずなのだが、それは大して気にならない。そもそも、冷静に考えると、すず子も千夏もその部分とは関係無いようにここまで話は進んできたのだ。すず子には全く謎のまま、千夏は興味が無いと切り捨てた。そんな人たちが突然根本の要因を知れた挙句、解決出来たなどと言われてもそれはそれで妙という気もする。だから、これで良いのだ。
思った以上に綺麗な終わり方だった。
ほぼ丸々一回ブックメーカーと戦って勝つだけの最終回。それが同時にすず子と千夏との物語の終わりにもなっている。二人の話は前回で大体やり切って、後は申し訳程度にラスボス扱いされた奴と戦うだけ、などという風に前回の時点では思ったが、中々どうしてことはそう単純ではなかった。良い意味で意表をつかれた。
個人的に、意外性と納得性と兼ね備えた展開の連続だったことは満足度高し。先ず、すず子もブックメーカーもコインに余裕があり、負けても即死は無く勝った方が損、と思ったがこれは完全に誤解であった。コインのベットは一度に一枚だが、手持ちの範囲内では何度でも出来、負けると本来失う一枚に加えベットの分を失う、という理屈だったのね。理論上いつでも即死はあり得たわけだ。そして、ここからが肝心なのだが、ブックメーカーのルリグがあまりにも卑怯なせいでコインを使い切るまで粘るのが一番妥当な戦い方になってしまい、畢竟敗北からの即死は必然性が高い。上手く出来ている。
コインを使い切ったすず子に千夏が自分の残りを使わせる、というのも良し。本作のセレクターバトルは記憶を賭けていたわけだが、その記憶がコインという明瞭な形を持っていたからこそ出来る展開だ。出来るというか、説得力が増すというか。コインを掛け金にギャンブルをしている形なのだから、それはそういう使い方も出来ますよね、という。同時に、強大なラスボスを相手に主要人物が力を合わせる、力を合わせた結果今までに無い結果が出る、というお約束の展開にもなっている。これまた上手く出来ている。
そして、終わってみれば、ブックメーカーは消え、すず子は勝ち抜け、千夏は記憶が消えた。主な人物が全員、形はどうあれ、ゲームを終えた。これはこれで絶妙。禍根は(多分)無い。やり切った感がある。見事。
結局のところ、この歪んだセレクターバトルが始まった根本的要因は全く手付かずなのだが、それは大して気にならない。そもそも、冷静に考えると、すず子も千夏もその部分とは関係無いようにここまで話は進んできたのだ。すず子には全く謎のまま、千夏は興味が無いと切り捨てた。そんな人たちが突然根本の要因を知れた挙句、解決出来たなどと言われてもそれはそれで妙という気もする。だから、これで良いのだ。
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