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傷物語 Ⅱ熱血篇

三人のハンターとの戦い。

何とも分かり易い吸血鬼もの要素たち。


アニメ版『傷物』は三部作である。何故アニメスタッフが三部作にしようと思ったのかは定かでないが、よく考えてみると、3という数と因縁が深い作品ではある。「鉄血にして熱血にして冷血」という三段構えの二つ名やら、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードという三つに分かれた名前やら、といった感じでやたら3にこじつけられる要素が多い。それは確かだ。

そして、実際に原作の内容を踏まえつつ劇場映画三つに分けるとしたらどうなるか。阿良々木くんが吸血鬼になる一つ目、彼が吸血鬼ハンターたちと戦うという二つ目、そして、彼らがいかにして吸血鬼の残滓になったかという結末にして『物語』シリーズ全体の始まりとなる三つめ、と分けるのはわりと自然である。

ではあるが、それで二つ目即ち本作を本当に戦っているだけで終わらせてしまうというのは中々出来ることではない。一人目との戦いで始まり、三人目を倒したところでパッと終わってしまう、というのは大胆過ぎる。『鉄血篇』のオチのついてなさもすごかったが、この『熱血篇』の「何だ、これ」という印象も大概である。


さておき。『傷物』は吸血鬼についての話である。物語のあちこちから吸血鬼ものらしい要素が飛び出してくる。それが最も顕著で、分かり易いのがこの『熱血篇』の辺りである。三人のハンターの設定からして、吸血鬼殺しの吸血鬼、吸血鬼と人間とのハーフ、怪異嫌いの宗教の人間、とどれもこれもベタベタである。吸血鬼の特徴も、人並み外れた体力、驚異的回復力、十字架で悪影響、霧などに変身、などごく一般的に広まっているようなものばかりだ。

私は『傷物』を吸血鬼ものとして好きであるが、これらの点については実のところさほど興味が無い。ただ一点、回復力の描写を除いて。この時点での阿良々木くんの回復力は他の『物語』シリーズ時点とはケタが違う。手首を切り落とされたら、それは地面に落ちるより前に消えて、新しい手首から先が既にある、というとんでもない代物だ。どれほど重要な部位をどれほど壊しても、次の瞬間には戻ってしまう。私も、様々な作品で不死身と称される輩を見てきたが、このレベルは中々お目にかからない。原作を初めて読んだとき、これはインパクトがあったね。

正直、このアニメ版は、この回復力に相応しい描写が付いていないのが甚だしく不満だ。ドラマツルギー戦で、最初に腕が落ちた後、明らかに腕が無いまま長々とアクションをしている。原作の描写を踏まえるなら、あんなことは絶対にあり得ない。一応、ドラマツルギーの「勘違いしているようだが――一瞬で破損が回復するほどの吸血鬼は、それほどいないぞ。」という台詞はあるし、そもそも、『鉄血篇』で太陽の下に出たら延々と燃え続けた描写があるので、ドラマツルギー戦はアニメ版『物語』シリーズ特有の作中現実と合っていない絵だと考えるべきなのだろうか。かなり苦しいが。

不満は言えばきりが無いが、最大の不満は以上。逆に、エピソード戦やギロチンカッター戦の決着は必要以上に凄い迫力があって、これは中々良い。特に、ギロチンカッター戦はとんでもない絵面で勝利を収めたところでいきなり映画自体が終わるのもあって、かなりパワーがある。


次回は来年の一月。『鉄血篇』と同じようなタイミング。だが、そのようなことはどうでも良い。とうとう来るのだ。私が、決定的に原作に惚れたところが。
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テーマ : 〈物語〉シリーズ
ジャンル : アニメ・コミック

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