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仮面ライダーゴースト 第28話「爆現!深淵の力!」

画材たちの旅立ち。

無駄によく出来た話だが、それはそれとして、もう帰ってこなくて良いぞ。


今回画材が描いた絵は普通に見れば、それなりに上手く描けているように見える。しかし、彼にとって美しいとは、円形や球体など丸っこい形を指すということからも分かるように美醜の基準が現実の大多数の人間が考えるそれとは全く異なる。ひょっとしたら今までのような抽象的で、何が描いてあるのか分からないものほど上手く、写実性が高いほど下手に思えるというのまであり得る。もしそうならば、今回のような絵を指して「上手く描けている」「こういうのも私は好きだ」などといった言葉はそれこそ最も言ってはいけないことになる。

音楽方面でも同じようなことが起こっていたと考えられる。眼魔が弾いたのは何れも実在の名曲、つまり普通に大多数の者が認める良いものばかり。価値基準が、現実の大多数が普通に考えるようなことと違うのは明らかだ。つまり、そういう話なんだよ。

尚、音符の方は明らかに実在の曲を弾いただけなのに、途中から自分の好きな曲を作りたいと言っていて、主張がすり替わっているように見えるが、これは製作上仕方ない部分であろう。大多数のごく普通の人間が良いと認めるような曲を、しかも何曲も、一から作るのは非常に困難ですからね。整合性を求めるのなら、眼魔が車輪の最発明をした(眼魔が無知だった)説、作中世界にはあれらの曲が無くて眼魔が今作った(歴史が違う)説、演出としては実在の曲というだけで作中には全く違う曲が流れてる(メタの都合)説、などといった様々な解釈を考えることが出来る。

そして、そういう認識や価値観の違いの問題だということが作中人物には全く考えられないまま終わってしまうのがすごい。誰しもその時その場に生きているその者の認識や価値観でしか動くことが出来ない。各々の認識は必然的に異なり、結果すれ違ったりぶつかったりしてドラマが生じる。そういうところを徹底している本作らしい話だ。


ところで、マコトの合流で三人揃い踏みとなったわけだが、このまま三人の集団ヒーローになるのはここまでのノリにいかにも合わない。もう一捻りありそうなものだ。そして、それはさておき。マコトがアランに対して、スペクターではなくマコトと呼べと言い、アランが実際それに応える件、良いね。と思うと同時に、スペクターと言われてはマコトと呼べと言う名前の呼び間違いギャグにされないかが不安でもある。このネタ、生理的に受け付けないんだよ。
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テーマ : 仮面ライダーゴースト
ジャンル : テレビ・ラジオ

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