暦物語 第4話「こよみウォーター」
水面に映るもの。
今回の話は、単純に考えるのならば、戦場ヶ原の解釈に特に問題は無いように思われる。最後に神原が、映るのは自分の体で、それに見とれてしまう、というナルシストという語の由来の神話みたいなことをクドクド言い続けるというオチも、この話に特に怪異性が無い印象を増す。結果『暦』の中でも特にどうでも良い部類という気になる。
だが、果たして本当にそうなのだろうか。神原の母親にして臥煙先輩の姉、臥煙遠江は極めて謎めいた人物だ。『花』を思い出していただきたい。存在自体が不可解な印象を与える人だ。ひょっとしたら、本当に何らかの怪異現象が起こって、神原氏にその姿を見せていたのかもしれない。それが、絶対に無いとは言い切れない。深く考えだすと、神原の周りはとても怪しいのだ。
今回のエピソードは七月。会話の内容から、未だ戦場ヶ原に監禁されたことはないようで『偽物(上)』(『かれんビー』)以前であると考えられる。日付の指定は無いが、それで十分だろう。
おまけ。アニメ版用の厳密な時系列。
『傷物』。春休みの事件。三月二十六日から四月七日まで。
↓
『暦』第1話『こよみストーン』。四月十一日。ラストシーンは翌日。
↓
『猫(黒)』。ゴールデンウィークの事件。四月二十九日から五月七日まで。
↓
『化物』より『ひたぎクラブ』。『猫(黒)』のラストシーンから直接繋がっていると思われる。
↓
『暦』第2話『こよみフラワー』のエピローグ以外。五月九日、十日。『ひたぎクラブ』の直後。
↓
『化物』より『まよいマイマイ』。母の日。定義上、五月十四日の筈。
↓
『こよみフラワー』のエピローグ。十万円は未だ払っていない。
↓
『化物』より『するがモンキー』『なでこスネイク』『つばさキャット』。
↓
『暦』第3話『こよみサンド』。
↓
『暦』第4話『こよみウォーター』。未だ戦場ヶ原に監禁されたことはない。
↓
『偽物』。夏休み。
↓
『傾』。夏休み最後の日に始まり、エピローグで二学期最初の日(始業式)になる。
↓
『猫(白)』。『鬼』とはほぼ同時期に始まり、以降『終(中)』までの裏話。先ず、羽川家が燃える。羽川は学習塾跡で眠る。
↓
『鬼』のエピローグ以外。『傾』の最後から直に続く。二学期最初の日から翌々日まで。また、エピローグは大分後。先ずは、冒頭から以下の箇所まで。くらやみから逃れようとして知らない山に入ってしまっていたことを教えられる。ペアリングが切れていることを知る。「しんぱいすれな」のメールを出す(以上、八月二十二日の夜明け頃)。
↓
『猫(白)』。目を覚ました羽川が戦場ヶ原に保護されるところから、戦場ヶ原が羽川の料理に驚きその性格の欠陥を糾弾する辺りまで(八月二十二日から二十三日朝)。
↓
『鬼』。八月二十三日、どうにか山中の村に辿りつく。臥煙先輩の要求を聴き、くらやみについての説明を受ける。八九寺が成仏。神原を呼び出すメールはこの時期に出したと考えられる。
↓
『猫(白)』。羽川が神原と出会う。神原は阿良々木くんからメールを受け取ったという。その後、羽川は阿良々木家に泊まることになる。
↓
『終(中)』。『鬼』本編の最後から続く。これまたエピローグ(及び冒頭)は大分後。先ずは、神原と合流してから、名前の読み方が分からない公園を目指すも道に迷うまで。
↓
『猫(白)』。阿良々木家にて眠った羽川に代わりブラック羽川が現れる。忍と接触、学習塾跡が焼け落ちたのを確認。
↓
(ここに忍が説明した、猫との共闘の話があったのだと考えられる)
↓
『終(中)』。ようやくたどり着いた公園で忍と合流。怪異を倒した後、北白蛇神社にて臥煙先輩から説明を受ける。説明終了後、臥煙先輩は一足早く神社を出る。
↓
『猫(白)』。朝、羽川が目を覚ます。章番号が大胆に飛んでいる。登校中にエピソードや臥煙先輩と出会う。
↓
『終(中)』。阿良々木くんが五千円持って買い物に向かう。初代怪異殺しとの決闘が決まる。
↓
『猫(白)』。羽川が虎の正体を察し、戦いを挑む。
↓
『終(中)』。羽川からのメールを受けて、阿良々木家に神原を向かわせる。再生死屍累生死郎を倒す。
↓
『猫(白)』。阿良々木くんが羽川と虎との場に駆けつける。以下、最後まで。
↓
『終(上)』。扇との初対面。複数のエピソードからなり、作中でも数日経っているが、間に別のエピソードは絡まないので細かいことは割愛。
↓
(千石が神になる)。該当エピソードはオチの性質上、どこからどこまで本当にあったことなのか不明なので、確実に言えることのみを記す。
↓
『鬼』のエピローグ。扇がいる、八九寺との別れは四か月前だと語られている、以上の点からこの位置。
↓
『恋』。千石の問題が解決。
↓
『憑物』。
↓
『終(中)』のエピローグ(及び冒頭)。三月十三日、阿良々木くんの受験当日の朝。
今回の話は、単純に考えるのならば、戦場ヶ原の解釈に特に問題は無いように思われる。最後に神原が、映るのは自分の体で、それに見とれてしまう、というナルシストという語の由来の神話みたいなことをクドクド言い続けるというオチも、この話に特に怪異性が無い印象を増す。結果『暦』の中でも特にどうでも良い部類という気になる。
だが、果たして本当にそうなのだろうか。神原の母親にして臥煙先輩の姉、臥煙遠江は極めて謎めいた人物だ。『花』を思い出していただきたい。存在自体が不可解な印象を与える人だ。ひょっとしたら、本当に何らかの怪異現象が起こって、神原氏にその姿を見せていたのかもしれない。それが、絶対に無いとは言い切れない。深く考えだすと、神原の周りはとても怪しいのだ。
今回のエピソードは七月。会話の内容から、未だ戦場ヶ原に監禁されたことはないようで『偽物(上)』(『かれんビー』)以前であると考えられる。日付の指定は無いが、それで十分だろう。
おまけ。アニメ版用の厳密な時系列。
『傷物』。春休みの事件。三月二十六日から四月七日まで。
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『暦』第1話『こよみストーン』。四月十一日。ラストシーンは翌日。
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『猫(黒)』。ゴールデンウィークの事件。四月二十九日から五月七日まで。
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『化物』より『ひたぎクラブ』。『猫(黒)』のラストシーンから直接繋がっていると思われる。
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『暦』第2話『こよみフラワー』のエピローグ以外。五月九日、十日。『ひたぎクラブ』の直後。
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『化物』より『まよいマイマイ』。母の日。定義上、五月十四日の筈。
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『こよみフラワー』のエピローグ。十万円は未だ払っていない。
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『化物』より『するがモンキー』『なでこスネイク』『つばさキャット』。
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『暦』第3話『こよみサンド』。
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『暦』第4話『こよみウォーター』。未だ戦場ヶ原に監禁されたことはない。
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『偽物』。夏休み。
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『傾』。夏休み最後の日に始まり、エピローグで二学期最初の日(始業式)になる。
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『猫(白)』。『鬼』とはほぼ同時期に始まり、以降『終(中)』までの裏話。先ず、羽川家が燃える。羽川は学習塾跡で眠る。
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『鬼』のエピローグ以外。『傾』の最後から直に続く。二学期最初の日から翌々日まで。また、エピローグは大分後。先ずは、冒頭から以下の箇所まで。くらやみから逃れようとして知らない山に入ってしまっていたことを教えられる。ペアリングが切れていることを知る。「しんぱいすれな」のメールを出す(以上、八月二十二日の夜明け頃)。
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『猫(白)』。目を覚ました羽川が戦場ヶ原に保護されるところから、戦場ヶ原が羽川の料理に驚きその性格の欠陥を糾弾する辺りまで(八月二十二日から二十三日朝)。
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『鬼』。八月二十三日、どうにか山中の村に辿りつく。臥煙先輩の要求を聴き、くらやみについての説明を受ける。八九寺が成仏。神原を呼び出すメールはこの時期に出したと考えられる。
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『猫(白)』。羽川が神原と出会う。神原は阿良々木くんからメールを受け取ったという。その後、羽川は阿良々木家に泊まることになる。
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『終(中)』。『鬼』本編の最後から続く。これまたエピローグ(及び冒頭)は大分後。先ずは、神原と合流してから、名前の読み方が分からない公園を目指すも道に迷うまで。
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『猫(白)』。阿良々木家にて眠った羽川に代わりブラック羽川が現れる。忍と接触、学習塾跡が焼け落ちたのを確認。
↓
(ここに忍が説明した、猫との共闘の話があったのだと考えられる)
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『終(中)』。ようやくたどり着いた公園で忍と合流。怪異を倒した後、北白蛇神社にて臥煙先輩から説明を受ける。説明終了後、臥煙先輩は一足早く神社を出る。
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『猫(白)』。朝、羽川が目を覚ます。章番号が大胆に飛んでいる。登校中にエピソードや臥煙先輩と出会う。
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『終(中)』。阿良々木くんが五千円持って買い物に向かう。初代怪異殺しとの決闘が決まる。
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『猫(白)』。羽川が虎の正体を察し、戦いを挑む。
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『終(中)』。羽川からのメールを受けて、阿良々木家に神原を向かわせる。再生死屍累生死郎を倒す。
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『猫(白)』。阿良々木くんが羽川と虎との場に駆けつける。以下、最後まで。
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『終(上)』。扇との初対面。複数のエピソードからなり、作中でも数日経っているが、間に別のエピソードは絡まないので細かいことは割愛。
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(千石が神になる)。該当エピソードはオチの性質上、どこからどこまで本当にあったことなのか不明なので、確実に言えることのみを記す。
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『鬼』のエピローグ。扇がいる、八九寺との別れは四か月前だと語られている、以上の点からこの位置。
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『恋』。千石の問題が解決。
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『憑物』。
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『終(中)』のエピローグ(及び冒頭)。三月十三日、阿良々木くんの受験当日の朝。
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