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終物語 第10話「しのぶメイル其ノ肆」

ライジング・タイド。

それは怪異に対する上げ潮めいて。


今回は、長々と説明が続きましたが、これは作品世界の根底をなす重大な秘密が明かされたところでもある。派手なアクションの類は無く、また、演出を派手にする事は十分可能だったのにそうされていないことを残念と思う気分が無くもないけれど、シリーズとしてはとても重要なところである。

初代怪異殺しの灰が町のエアスポットである北白蛇神社に辿り着いたことで、怪異を引き寄せていた。特に、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが来たのは間違いなくそのせいである。この話が示す最も重要な点は、因果が入れ替わった、ということだ。今まで、この町は吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが訪れたことで怪異が集まり易くなり、妖怪大戦争めいた事態が起こりかねなくなっていた、とされていた。だが、実際にはキスショットもまた別のものに引き寄せられていた、という。このどんでん返し。勿論キスショットの影響力が絶大で、妖怪大戦争の発端になり得るのは間違いではないだろうが。

あと、まかれた灰が良からぬものを引き寄せるっていうビジュアルイメージが良いではないですか。いや、そう思わないなら別に結構ですが。個人的にはすごく好みだ。灰とか、チリとか、霧とか、もやとか、そういうふわっとしたものが周りに何となく影響を与えるっというのが。この辺が、あまり派手な演出ではなくて少し残念なところ。


ところで、初代怪異殺しこそが真の元凶であるという話を後付けだ何だと言うことは容易い。実際原作者とてごく初期にはそこまで考えていなかっただろう。しかし、これがいつ増えた設定なのかについては軽はずみなことを言うべきではない。この件についてはいささか検証の余地があるのだ。というわけで、それを考えてみよう。

先ず大前提として『傾』『鬼』『終(中)』で語られる物語は時系列が連続している。そして、『傾』は『まよいキョンシー』というわりには忍との関係に焦点が当てられ、『鬼』は『しのぶタイム』というわりには八九寺の扱いに焦点が当てられる、と内容と看板とが入れ替わっているような印象を受ける。以上の事実から、当初は『傾』までに現行の『鬼』までの内容を含め、『鬼』の位置に『終(中)』の内容を持ってくる予定だったのではないか、と想像出来る。

ところが、この『終(中)』のあとがきには中々衝撃的情報が書いてある。なんと、『終(中)』は当初は『鬼』と共に『傾』一冊に収まる筈だったというのである。まことに意外な話だが、ここで、原作を結構初期から追っている者としては思い出されることがある。そもそも『傾』というタイトルの初出は『偽物(下)』の続刊予告なのである。その予告では『傾物語』(まよいキョンシー)と『猫物語』(つばさファミリー)を出すと言っている。書き方からすると、この時点では『傾』の方が『猫』より早いつもりだったし、『猫』は二冊に分かれていなかったようだ。

そして、『傾』に付いた煽り文句に注目したい。「蘇る武者と迷子の少女。はしゃぎ戯れ舞い踊り、終には傾く物語。」というのがそれだ。迷子の少女は言うまでもないとして甦る武者は、そう、初代怪異殺しの描写にピタリ合う。これを合わせて考えると『終(中)』までの連続した話を『傾』一冊で一気にやるのが当初の予定だった、というのはおそらく嘘ではない。かなり信憑性がある。そう考えると、この時点で初代怪異殺しの設定を考えていた可能性は十分あり得る。

そもそも『偽物(下)』は専門家たちが学生時代同一のサークルに属していて、更に一人の先輩がいるらしいことが明かされたエピソードではなかったか。専門家の一つの頂点、怪異の元凶、そういった極端なところを一気に作ってしまうのが、話の作り方としてそうおかしなこととも思えない。故に、初代怪異殺しが元凶という設定は『偽物(下)』以降にも続刊が出ることが決まった辺りで考えた可能性が高い。


おまけ。アニメ版用の厳密な時系列。

『傾』。夏休み最後の日に始まり、エピローグで二学期最初の日(始業式)になる。

『猫(白)』。『鬼』とはほぼ同時期に始まり、以降『終(中)』までの裏話。先ず、羽川家が燃える。羽川は学習塾跡で眠る。

『鬼』のエピローグ以外。『傾』の最後から直に続く。二学期最初の日から翌々日まで。また、エピローグは大分後。先ずは、冒頭から以下の箇所まで。くらやみから逃れようとして知らない山に入ってしまっていたことを教えられる。ペアリングが切れていることを知る。「しんぱいすれな」のメールを出す(以上、八月二十二日の夜明け頃)。

『猫(白)』。目を覚ました羽川が戦場ヶ原に保護されるところから、戦場ヶ原が羽川の料理に驚きその性格の欠陥を糾弾する辺りまで(八月二十二日から二十三日朝)。

『鬼』。八月二十三日、どうにか山中の村に辿りつく。臥煙先輩の要求を聴き、くらやみについての説明を受ける。八九寺が成仏。神原を呼び出すメールはこの時期に出したと考えられる。

『猫(白)』。羽川が神原と出会う。神原は阿良々木くんからメールを受け取ったという。その後、羽川は阿良々木家に泊まることになる。

『終(中)』。『鬼』本編の最後から続く。これまたエピローグ(及び冒頭)は大分後。その時点はネタバレなので今は言わない。先ずは、神原と合流してから、名前の読み方が分からない公園を目指すも道に迷うまで。

『猫(白)』。阿良々木家にて眠った羽川に代わりブラック羽川が現れる。忍と接触、学習塾跡が焼け落ちたのを確認。

(ここに忍が説明した、猫との共闘の話があったのだと考えられる)

『終(中)』。ようやくたどり着いた公園で忍と合流。怪異を倒した後、北白蛇神社にて臥煙先輩から説明を受ける。説明終了後、臥煙先輩は一足早く神社を出る。

『猫(白)』。朝、羽川が目を覚ます。章番号が大胆に飛んでいる。登校中にエピソードや臥煙先輩と出会う。以下、最後まで。

『終(中)』。阿良々木くんが五千円持って買い物に向かう。←今ここ

『終(上)』。扇との初対面。複数のエピソードからなり、作中でも数日経っているが、間に別のエピソードは絡まないので細かいことは割愛。

(千石が神になる)。該当エピソードはオチの性質上、どこからどこまで本当にあったことなのか不明なので、確実に言えることのみを記す。

『鬼』のエピローグ。扇がいる、八九寺との別れは四か月前だと語られている、以上の点からこの位置。

『恋』。千石の問題が解決。

『憑物』。
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テーマ : 〈物語〉シリーズ
ジャンル : アニメ・コミック

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終物語 第10話「しのぶメイル 其ノ肆」

第10話「しのぶメイル 其ノ肆」 こよみんのおつかいはハードモードですなぁw ブラはデザインの前にまずサイズかと・・・

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