仮面ライダーゴースト 第8話「発動!もう一つのモノリス!」
そもそもモノリスとは。
さも当然のように「もう一つ」などと言われましても。
前回からの続きではあるが、続いた要素はわりとさくっと終わって、別の真新しいネタの比重が大きい。それは、謎のモノリス。ヒロインは「見れば分かるだろ」みたいな調子で言っているが、正直、見ても分かりません。まぁ、物語全体に色々かかわってくる要素にも見えるし、謎めいているのは当然なのだろうが、このヒロインの言っていることが妙なのはまた別次元の問題だからなぁ。いや、いい。そういうことも飲み込んで展開を楽しみにさせてもらおう。
今回の要点としてはもう一つ。タケルがスペクターの正体を察して衝撃を受けていたな。アッハイ、スペクターの正体は衝撃的です。さておき。タケルはスペクター相手に、かつての素晴らしい兄貴分だったこともあって、戦う気などまるで起こらず。スペクターはここまでの人生に色々あったらしく、タケルに強い憎悪を向ける。良いね、とても良い。根は良い人? 昔は友人? 同じような力を使っている? だからどうした。それらの延長上に今があり、そしてその今が相いれないから擦れ違い、ぶつかる。とても私好みの展開だ。
ところで、前回次のコメントを書いたやつ。
>今の時点でタケルの持つ情報から、スペクター=マコト兄ちゃんと気付くのは不可能ですよ
>視聴者から見れば、とおっしゃいますが、視聴者だからこそ知っていることと、作中人物の知識を混同してはいけませんよ
黙れ、下郎。そういうのを、釈迦に説法、と言う。私は、人による認識の違いやこの世の広がりを見せつける作品をこそ好む。誰しもその時その場に生きている者として知り得る範囲のことしか知らず、その知識と自分にとっての常識良識とに基づいて考え得る範囲のことしか考えられず、取り得る行動しか取れない。そうして複数の人物が時に交錯し、時に並行し、時に衝突していく状況自体そのものを描く物語、私はそういうものを好む。例えば、成田良悟の『デュラララ!!』など大好きだ。虚淵玄の物語もしばしばそういう傾向を持ち、そういうところが大好きだ。
また、時系列がバラバラに発表されるが正しい順番に並べ替えてみると一つの矛盾も無い、というような作品も好きだ。或いは、バラバラに発表された幾つかの作品が実は世界観を共有していて、組み合わせてみると大きな物語や世界観が見えてくるというような作品群が好きだ。寧ろ、先にこういったタイプの作品を好きになり、自分が何故それを好むのかという原因としてその時その場に生きている者として自然な行動という点を見出した。そこから最初に述べたようなタイプも好みの範疇として広がって行ったのだ。
このような私にとって、人と人との認識が違うというのが全ての根本となる大前提だ。物語の受け手と作中人物とは違うし、作中人物A氏とB氏とも違う。その違いが生み出すものを楽しんでいるのだ。あっけなく統一されるような作品は興味の対象外だ。明らかに異なる認識を持っていた筈の二つが、何の具体的描写もそれらしい流れも無く、統一されている作品は駄目だ。人類全体にとっての脅威となる敵が現れたが人類はそれぞれの立場の違いから統一はされていなかった、という作品に対して、共通の敵がいるんだから統一されろというつっこみを入れる奴は野暮を通り越して馬鹿だと思うね。
前回の記事は、そういう私だからこそ書いた、純粋な疑問なのだ。どう見たってスペクターの人は十年前に神隠しにあった人と察する流れなのに、そこに至れないという視聴者との認識の齟齬は何故か。何らかのトリックがあるのではないか。そう考えたのだ。まぁ、特に何も無かったようだが。
一応言っておくが、作中人物では情報が足りないというのは大間違いだ。むしろ、作中人物こそ容易に目星を付けられなければいけない。先ず、顔という大ヒントがある。タケルはスペクターの人の顔を見ており、子供の頃のこともそれこそ十年一日のごとく思い出せる。実写番組では実際に十年越しで撮ることは出来ないため、子供の頃は必然子役という別人を用意することになるから、本来なら似ているとは言い難い筈だが、本作は子役も結構頑張って似せている。それにこんなことはしょせんメタの話でしかない。作中人物にとっては同一人物なんだから、同じ人物の幼少期と青年期とに見える筈だ。
更に、タケルは仮面ライダーゴーストの力を死んだときにどことも知れぬ場所で仙人から貰った。ゴーストの力とスペクターの力とは明らかに同類(これは作中人物もしっかり考えが及んでいる)。十年前に神隠し即ち行方がどことも知れない。繋がってもおかしくない情報だ。深読みすれば、怪し過ぎて逆に怪しくないレベルとさえ言える。
さも当然のように「もう一つ」などと言われましても。
前回からの続きではあるが、続いた要素はわりとさくっと終わって、別の真新しいネタの比重が大きい。それは、謎のモノリス。ヒロインは「見れば分かるだろ」みたいな調子で言っているが、正直、見ても分かりません。まぁ、物語全体に色々かかわってくる要素にも見えるし、謎めいているのは当然なのだろうが、このヒロインの言っていることが妙なのはまた別次元の問題だからなぁ。いや、いい。そういうことも飲み込んで展開を楽しみにさせてもらおう。
今回の要点としてはもう一つ。タケルがスペクターの正体を察して衝撃を受けていたな。アッハイ、スペクターの正体は衝撃的です。さておき。タケルはスペクター相手に、かつての素晴らしい兄貴分だったこともあって、戦う気などまるで起こらず。スペクターはここまでの人生に色々あったらしく、タケルに強い憎悪を向ける。良いね、とても良い。根は良い人? 昔は友人? 同じような力を使っている? だからどうした。それらの延長上に今があり、そしてその今が相いれないから擦れ違い、ぶつかる。とても私好みの展開だ。
ところで、前回次のコメントを書いたやつ。
>今の時点でタケルの持つ情報から、スペクター=マコト兄ちゃんと気付くのは不可能ですよ
>視聴者から見れば、とおっしゃいますが、視聴者だからこそ知っていることと、作中人物の知識を混同してはいけませんよ
黙れ、下郎。そういうのを、釈迦に説法、と言う。私は、人による認識の違いやこの世の広がりを見せつける作品をこそ好む。誰しもその時その場に生きている者として知り得る範囲のことしか知らず、その知識と自分にとっての常識良識とに基づいて考え得る範囲のことしか考えられず、取り得る行動しか取れない。そうして複数の人物が時に交錯し、時に並行し、時に衝突していく状況自体そのものを描く物語、私はそういうものを好む。例えば、成田良悟の『デュラララ!!』など大好きだ。虚淵玄の物語もしばしばそういう傾向を持ち、そういうところが大好きだ。
また、時系列がバラバラに発表されるが正しい順番に並べ替えてみると一つの矛盾も無い、というような作品も好きだ。或いは、バラバラに発表された幾つかの作品が実は世界観を共有していて、組み合わせてみると大きな物語や世界観が見えてくるというような作品群が好きだ。寧ろ、先にこういったタイプの作品を好きになり、自分が何故それを好むのかという原因としてその時その場に生きている者として自然な行動という点を見出した。そこから最初に述べたようなタイプも好みの範疇として広がって行ったのだ。
このような私にとって、人と人との認識が違うというのが全ての根本となる大前提だ。物語の受け手と作中人物とは違うし、作中人物A氏とB氏とも違う。その違いが生み出すものを楽しんでいるのだ。あっけなく統一されるような作品は興味の対象外だ。明らかに異なる認識を持っていた筈の二つが、何の具体的描写もそれらしい流れも無く、統一されている作品は駄目だ。人類全体にとっての脅威となる敵が現れたが人類はそれぞれの立場の違いから統一はされていなかった、という作品に対して、共通の敵がいるんだから統一されろというつっこみを入れる奴は野暮を通り越して馬鹿だと思うね。
前回の記事は、そういう私だからこそ書いた、純粋な疑問なのだ。どう見たってスペクターの人は十年前に神隠しにあった人と察する流れなのに、そこに至れないという視聴者との認識の齟齬は何故か。何らかのトリックがあるのではないか。そう考えたのだ。まぁ、特に何も無かったようだが。
一応言っておくが、作中人物では情報が足りないというのは大間違いだ。むしろ、作中人物こそ容易に目星を付けられなければいけない。先ず、顔という大ヒントがある。タケルはスペクターの人の顔を見ており、子供の頃のこともそれこそ十年一日のごとく思い出せる。実写番組では実際に十年越しで撮ることは出来ないため、子供の頃は必然子役という別人を用意することになるから、本来なら似ているとは言い難い筈だが、本作は子役も結構頑張って似せている。それにこんなことはしょせんメタの話でしかない。作中人物にとっては同一人物なんだから、同じ人物の幼少期と青年期とに見える筈だ。
更に、タケルは仮面ライダーゴーストの力を死んだときにどことも知れぬ場所で仙人から貰った。ゴーストの力とスペクターの力とは明らかに同類(これは作中人物もしっかり考えが及んでいる)。十年前に神隠し即ち行方がどことも知れない。繋がってもおかしくない情報だ。深読みすれば、怪し過ぎて逆に怪しくないレベルとさえ言える。
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仮面ライダーゴースト 第8話「発動!もう一つのモノリス!」
仮面ライダーゴーストの第8話を見ました。
第8話 発動!もう一つのモノリス!
イグアナゴーストライカーを駆使し、巨大眼魔を粉砕したタケルは眼魔コマンドに連れ去られたアカネと御成の救出にも成功する。
一方、西園寺はマコトの前に現れると、かつてタケルの父・天空寺龍モノリスを眼魔世界と繋げる実験をしていたことを告白する。
「それにしてもあの可愛らしい妹さんが今はそんな姿...
仮面ライダーゴースト 第8話「発動!もうひとつのモノリス!」
第8話「発動!もうひとつのモノリス!」
マコトは人の話を聞かないのな。
ゴースト 第08話 「発動!もう一つのモノリス!」
●仮面ライダーゴースト
Noゴースト眼魂所持使用Gオレ○●01ムサシ○●02エジソン03ロビン○04ニュートン○●05ビリー・ザ・キッド(NEW)○●06ベートーベン○11ツタンカーメン12ノブナガ
●仮面ライダースペクター
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