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終物語 第5話「そだちロスト其ノ貮」

ある哀れな人の物語。

老倉育のあまりにも不幸な人生について。


今回は、ようやく本題に入って、出題編といったところ。老倉母の失踪の真相を探る、というもの。『終(上)』は一本目が犯人当て、二本目が動機当て、と来て三本目にして最後のこれがハウダニット即ち方法を考えるものということになる。メジャーなミステリーネタを揃えてきたというわけです。

ハッキリ言ってしまえば、ネタ自体は大したものではない。バカミスというか、そんなことがあり得るのかと疑問に思う者もいるだろうし。それでも、これだけは言いたい。ミステリーとはいつでもフーダニット(犯人当て)をしているわけではないのだ。それは手法の一つに過ぎない。犯人を捜して「お前が犯人だ」と言うってのをやってないからこれはミステリーではない、みたいなリアクションは断じて認めない。そこのところを忘れないでほしいですね。


アニメ版の今回の範囲内の話。老倉のとても危うい精神状態のアトモスフィアが良く出ていて、大変満足感がある。原作では『そだちリドル』に次のような一説がある。

 だって、今の老倉は――脆い。
 まるでガラス細工だ、変に身を守ろうと反撃したら、こっちの手が軽くでもぶつかってしまえば、それで粉々に壊れてしまいかねない。
(中略)
 触れたらこちらも怪我をするが、あちらは砕けてしまう。
 手加減手心を強要される戦力差。
(『終物語(上)』169頁)

老倉の精神状態に対する比喩である。尋常ではないことがよく分かりますね。アニメ版ではこういった精神の危うさを示す表現が今まで殆ど無く、訳の分からないことを叫んでばかりだったため、老倉の危険さがあまり伝わってこないのが個人的には不満だった。今回一発でそれが拭われた。

老倉の人生、経歴は間違いなく不幸で憐れむべきものだ。幸せになろうとしていない人を幸せにすることは出来ない、というのはある意味正しいかもしれないけれど、それでも彼女の人生は憐れまずにはいられない。全ての真相が明らかになれば尚のことね。世の中に同じような立場でももっと真っ当に生きている人がいるのだから、問題を起こした奴にはやはり問題があるのだ、みたいなことは到底言えない。


うん、やはりまだ言うことがあまり無い。この話が最後が一番言いたいところなんだよ。ところで、ちゃんと最後のネタを描くだろうな、アニメ版。まぁ、無いなら無いで私が勝手に言うだけだがね。
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テーマ : 〈物語〉シリーズ
ジャンル : アニメ・コミック

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